UP 2013.8.3 HRY
MNC 2013年7月探鳥会

探鳥会:コウノトリとラムサール湿地3箇所巡り

■日時:2013.7.10(水)
     天気 快晴 34℃
■集合:阪急宝塚駅 8:00 車2台分乗
■行先:ラムサール湿地3か所
     (田結湿地、気比川流域、戸島湿地)
     コウノトリの郷公園
■ガイド:黒田
■参加者:MNC12名

行程:宝塚駅8:00→田結10:30→気比川流域→戸島湿地(12:00〜14:00)→コウノトリの郷公園(14:30〜16:00)→宝塚駅18:30

田結湿地

 7月10日(水),快晴 8:00 阪急宝塚駅前から2台の車で12人が豊岡に向けて出発した。10:30頃 津居山漁港魚市場にて一夜干しカレイ・ スルメイカや冷凍アカイカの切り身など土産を早速購入。ラムサール湿地の最初は漁港の近くの田結に行った。豊岡市のラムサール湿地の認定は昨年の2012年で豊岡市内の3箇所である。そのうちの一つが田結地区の耕作放棄された田結川流域の水田跡地の湿地である。5月の下見の時にいたコウノトリは奥の方まで探したがいなかった。

気比川流域

 2番目の認定湿地は気比川流域の水田である。植えた稲も大分 育っていた。青々とした緑の稲株の間から真っ白なコウノトリがすっくと 立っている姿をイメージしながら、移動する車の中から、一面の水田を全員でくまなく探したがここにも居なかった。

戸島湿地

 3番目の円山川流域のハチゴロウの戸島湿地記念館に12:00過ぎに到着した。記念館の中で外の景色を眺めながら昼食を摂らせていただく。 近くに今年営巣した巣塔があるがここにも居なかった。昼食後外に出て探索すると13:00過ぎにコウノトリが悠然と現れた。そして13:30巣塔に母子のコウノトリが乗った。13:30に約束していた荒川さんがお見えになった。ハチゴロウが大陸から渡って来た当初から、生涯の写真を撮り続けた城崎町在住の荒川秀夫さんにハチゴロウとの関わりについて約30分お話を聞く。話の端々からハチゴロウに対する思いやりや愛情が伺えて大変良いお話でした。ハチゴロウと常時接しているとハチゴロウと荒川さんの間にいつの間にか友情というか、信頼関係が生まれて5mの至近距離まで接近することを許すようになった。

戸島湿地案内図

 電柱に止まるコウノトリ
 
戸島湿地で
 野生のハチゴロウがやって来て一番喜んだのは関係者である。単一のDNAに新しい血が入ることを期待したのである。しかし野生のハチゴロウと人の手で生まれたコウノトリは恋愛はしたが、育った環境と生まれ育った「文化」の相違から結婚までには至らなかった。野生のハチゴロウは松ノ木の樹上に巣を作ったが、人工巣塔で育った彼女は巣の近くまではやってくるが揺れる樹上の巣を怖がったのである。この悲恋物語はその後のコウノトリの人工飼育に大いに参考になったことと想像する。今又、野生の雌のコウノトリが1羽やって来ているようである。コウノトリはなぜか豊岡地域を選ぶ。記念館に掲げているコウノトリの写真は全て荒川さんが撮影したものである。

人工巣塔に
 
止まるコウノトリ

ハチゴロウ記念館で

コウノトリの郷公園

 記念撮影の後14:00過ぎに記念館を出発、コウノトリ郷公園に14:30到着。15:00の給餌前であるからか、何羽かのコウノトリがゆったりと大空を舞う。学芸員の話と給餌風景を見てから、34度の中、我々も全員ソフトクリームでしばし休憩。16:00頃コウノトリ郷公園を出発。18:30JR宝塚駅到着・解散となりました。

コウノトリ

の郷公園で 

本日観察した鳥(17種)

1.カルガモ  2. カワウ 3. アマサギ 4. アオサギ 5.ダイサギ   6.チュウサギ 7. ミサゴ 8.トビ  9.ツバメ 
10. ハシボソガラス 11. ヒヨドリ  12. スズメ  13.キセキレイ  14.セグロセキレイ 15. カワラヒワ 16. ホオジロ  17.コウノトリ    

過去の探鳥会の記録はこちらをご覧ください。

文/黒田、写真/今西・青山、編集/平山
企画担当:黒田 捷洋
武庫ネイチャークラブ

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