UP 2007.7.24 HRY

―屋外自然体験学習―

セミの生態学習と伊和志津神社セミ探し

地域の自然のあるフィールドで「生き物のつながり・生活」を理解する体験学習第２回目として、「セミの生態・環境」：どのように育ち、何を食べ、どんな一生を送るのか、実際に見つけに行き、セミの様子、抜け殻などから種類もわかるようにする・・・夏休み中の自由観察にもつなげる。

◇◇◇セミ予備学習◇◇◇

視聴覚室（ 9:00〜9:15）

伊和志津神社へのセミ探し出発前に、セミの種類や鳴き声について予備学習をします（講師　山田　稔さん）。パソコンとプロジェクターでアブラ、クマ、ニーニーゼミなどの鳴き声を流すと、知ってる知ってると児童は大はしゃぎ。音響による学習効果は抜群です。

セミの種類と鳴き声

クマゼミ・・・シャアシャア	アブラゼミ・・・ジリジリジリ	ニイニイゼミ・・・チーチー	ヒグラシ・・・カナカナカナ
ツクツクボウシ・・・オーシンツク	ミンミンゼミ・・・ミンミンミン	大阪周辺のセミの種類	オスメスの区別

◇◇◇伊和志津神社でせみ探し◇◇◇

伊和志津神社境内（9:40〜10:30)

境内に入ると、児童たちはセミの鳴き声にじっと耳を澄ませます。あー、ニニーや、いやアブラやで、クマはいないね・・・。虫網をつないで長くしても高いところに届きそうもありません。
　セミの抜け穴を見つけました。手を突っ込んでみる子、この木に絶対いるはずと幹や葉をじっと見つめる子。あちこちで、セミがら見つけたの声が聞こえます。これは何ゼミ？オス、メス？とスタッフと一緒になって同定します。スタッフが持参した木の枝の産卵あとを不思議そうに覗く子もいます。一人1匹ぐらいのセミがらを見つけたでしょうか。数は少なかったものの、アブラゼミ、ニーニーゼミ、クマゼミのぬけがらを見つけることができました。梅雨明け前で、少し時期が早かったようです。夏休みにはまた家族やお友達ときてくださいね。

アラカシの木にセミが、でも届きません

木の葉の裏につくセミがら

木の幹にもセミがらが

アブラゼミのオスとメス

セミが産卵した枯れ枝を観察

セミの抜け穴に指を突っ込む

集合写真

３年1組（１〜３班）　秦先生

３年２組（４〜６班)　杉山先生

◇◇◇学習 せみの一生◇◇◇

視聴覚室　（10:50〜11:10)

帰校後、セミの一生について勉強します（講師　岡田純子さん）。枯れ枝への産卵から土中での長い幼虫生活、木の幹での脱皮まで数年かかりますが、鳴き出してわずか2週間ほどで一生を終えます。児童からは、鳴いているのはオス・メス、セミは何を食べているの、おしっこをかけて飛ぶのは何故、ウンチはするのなどたくさんの質問がありました。

セミの体

セミの一生

セミの卵

アブラゼミの脱皮

今回のセミを通しての体験を夏休み中の自由観察にぜひ生かしてくださいね　２学期の第３回目は「宝塚少年自然の家」で、昆虫はじめ多くの生き物を観察し、いままで観察した春、夏とあわせて秋の生き物も調べて、生きもの同士のつながりを見つけましょう。良い夏休みを過ごしてしてくださいね。

後日、児童からの感想文が届きましたのでご紹介します。

―環境学習でわかったこと・思ったこと―

・せみのこと「うるさいなあ」と思ったけど、がんばってメスをよんでるんだね。セミってがんばってるんだ。 ・ニイニイぜみのようちゅうはどろをつけてみをかくしているのかな。ほごしょくみたいだね。 ・せみとりはとても楽しかったけど、私はなんにもとれませんでした。でもセミのなきごえをききわけることができたのでうれしかったです。夏休みにせみ取りにいきます。 ・セミはとれなかったけど、ぬけがらは５こもとった。あなを８こぐらいみつけたよ。今日はたのしかったな。 ・さいしょはせみのぬけがらもぜんぜんさわれなかったけど、とちゅうからだんだんなれてきました。 ・せみは5年から17年も土の中でくらしていて、地上に出てからたった２週間で死んでしまうことを聞いて、とてもかわいそうに思いました。セミは短いいのちだけど、元気に生きてほしいとおもいます。 ・むこネイチャーの人にくまぜみのことおしえてもらいました。でべそがあるんだよ。 ・せみは取れなかったけど、せみがらはたくさんとった。夏休みにおとうさんとせみをとりにいく。おばあちゃんちでもとりたいな。

写真・編集　平山

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