UP 2007.3.4 HRY
5年生 環境授業
■日時:2007年2月5日(月)9:00〜10:20
■場所:宝塚市長尾小学校
■対象:5年生4学級150名
■内容:環境関連授業
■講師:青木俊之、スタッフ:松田、児玉、平山
5年生3学期の総合教育課程で、身近な環境諸問題に関する授業が始まるのに先立って、従来から自然と向き合いながら地球環境諸問題に関わっている私どもに話をして欲しいと依頼がありました。タイトルは「一緒に環境諸問題について考えてみましょう」としてPPの画像を使って目にも訴えながら「身近な問題から、最後は最新の地球温暖化問題にもふれて話しましたが、このあと環境問題にどう向き合ってゆくのかは今後の授業を通して展開していただけるものと思います。

 「一緒に環境問題について考えてみましょう」
1.イントロ
 この絵は高校生の井原さんの作品ですが、「水がきれいなら植物も動物も皆いきいきと育つということをもっと皆に分かってほしい」と話しています。

H18年環境白書裏表紙から

今日は、私たちの身の回りや国内、広い世界の自然や環境ががどうなっているか皆で一緒に考えてみましょう。

2.水の話
  地球は「水の惑星」と言われるが、海に97%以上、氷河・氷雪に2%以上有り、地球の直径を1mとすると海の深さは0.3mm。水の量はビールビン1本660cc。「命の水」として使えるのは「地球上の水の0.7%」。世界で今 :6億人が水で困っている。2050年:世界で人口も増え2/3の人が水不足。日本は水に恵まれた国だが生活・工業両面から湖も川も汚れてきている。関西・宝塚の水はどこから来るの?きれいな水はどうして作るのかな?
3.森・木の話
  長尾小学校の「トトロの森」では松枯れが多い。松食い虫とカミキリの話。きれいな森が少なくなっている。
  日本でも伐採などで天然林が減っている。
  世界でも森林がどんどん減っている。森の働き・森の大切さを考えてみて、森を大切にしましょう。
  森の落ち葉の下になにがいる?何をしているのかな?
  多くの微生物が活躍。ミミズは一日にどれだけの土を動かす?
  木々の緑の葉っぱの働きは?森の働きをまとめてみよう。
  水を蓄え、土を支え、酸素を作る、材木を作り、動物のすみかになり、海に栄養を運び、森林浴・心を癒す。
  「森は川を育て・川は海を育て・海は魚を育てる」と昔から言われています。
4.ごみの問題
  町にも、山の中にも、海岸にもゴミ、ゴミ。ごみ天国日本をどう考える。
  皆でごみを減らす努力を。
5.最近の気候・・異常な暖かさ・・温暖化はなぜ起こるの?
  地球は少しづつ温度が上がっている。日本でも冬暖かで春のよう。
  人間が便利になり過ぎ、地球をいじめている・・温暖化ガスって何?
  最近日本で温度があがってきて南で住めなくなった昆虫、鳥、蝶、植物が少しづつ北へと移動してはじめて
  いるよ。皆で今まで見なかった蝶や鳥など探してみよう。
6.このまま人間の出す二酸化炭素が大気中で増え続けるとどうなるの?
  どんどん地球の温度が上がると、○○年後には多くの植物、動物も生きられなくなり人間の食べ物もなくなってしまう。南極の氷、北半球の氷河などが解けてくるので海面があがり、北極熊も住めなくなり、沈む島も、沈む海岸も増えてしまう。○○年って何年後とおもう?
 
7.二酸化炭素を出さないような努力
  
毎日の生活や、自動車、工場、火力発電所などで。
  自然クリーンエネルギーは何かな:風力、太陽熱、水力発電など
8.本当に地球が危ないよ
  地球温暖化が進まないように、日本でも世界の各国でもすぐにやらなければならないことが沢山あることを知っておいてほしい。
  今日の話をこれからの環境問題の学習の参考にしていただき、自然環境の大切さを考えながら身近で何が問題かを調べてみよう。
  小さいことでも身の回りで出来ることが何かを考えて実行しよう!
9.結び
  この絵は高校生の加藤さんの作品です。「豊かな空気、緑、水、そして動物たちも私たちがともに生きる風景」を見ながら、私たちの住む地球や身近な環境を大切にし、生き物皆で助け合って、地球を大切に守りながら一緒に生きていこう(共生と言います)。

H18年環境白書の表紙から
*今回、時間の関係から「公害」の話はしませんでした。
写真・編集 平山
武庫ネイチャークラブ

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