UP 2024.3.20 HRY
MNC2024年3月 山歩会例会
青貝山ミツマタ群生地を訪ねる
◇日時:2024年3月18日(月) 天気 曇りのち晴れ、一時小雪

◇集合:10:00 能勢電 妙見口駅

◇行先:青貝山(391m)

◇参加者:MNC山歩会26名(男14、女12) リーダー:中村(三)
 
 妙見山の南側にはいくつかの山があります。その中で一番すその側に位置するのが青貝山です。標高391mと低い山ですが、周囲には古くに植えられたミツマタが群生で残っています。また、自生したエドヒガンが所々に見られます。今回は青貝山に登りながら谷筋に黄色く染まったミツマタの群生を見て、春の気配を感じたいと思います。
ルートタイム
能勢電鉄妙見口10:10〜吉川峠10:40〜ヤシキ谷11:00〜トンボ池〜ミツマタ群生地@(11:20昼食12:15)
(Aコース)ミツマタ群生地@12:15〜青貝山山頂13:00〜森林公園13:45〜中央公園14:00〜吉川光ヶ谷14:10〜ミツマタ群生地A14:20〜吉川峠14:30〜妙見口駅15:00
(Bコース)ミツマタ群生地@12:15〜吉川光ヶ谷〜ミツマタ群生地A12:45〜箕面森町地区センター13:50/14:10〜バス〜光風台駅14:30
Route Map
「能勢電妙見口」
 能勢電鉄妙見線妙見口駅に集合。今日の参加者は26名。空は晴れていますが、粉雪が時々舞う寒い日です。妙見口駅は能勢電鉄妙見線の終着駅であり、妙見山や能勢方面への玄関口になっています。妙見山への登頂ルートは、長年活躍したケーブルが廃止されたため、徒歩のみでのルートになりました。徒歩ルートは5つありますが、今日登る予定の青貝山へは一番南側の天台・光明山コースを途中まで使います。注意事項やコースの説明後出発。田園の広がる道を進むと、初谷ルートの登山口が見えてきます。これを通り過ぎ、緩やかな坂道を登ると突然住宅街が現れます。大規模な開発によって、山麓に住宅街が迫っています。大きな貯水槽の脇に、吉川峠の表示板が見られます。

妙見口駅前からスタート

吉川峠に向かって

緩やかな坂道を登る

吉川峠
「吉川峠」
  吉川峠は吉川方面から長尾街道や余野街道方面への峠で4方面に分岐しています。天台山や青貝山へのコースはここを必ず経由します。標識がなければ峠の面影はあまりないので、そのまま通過してしまいます。今日はヤシキ谷の「源氏丸桜」見る予定なので、青貝山のコースを取らず、天台山コースを選択。吉川峠からしばらくハイキング道を登っていきます。スギ、ヒノキ、クヌギ、エノキ、コナラなどの樹木林で、木漏れ日のあるすがすがしい道です。10分ほど進むと、ヤシキ谷・トンボ池方面の標識があり、表示方向に従って道を下って行きます。

天台山コースへ

ヤシキ谷・トンボ池方面へ
「ヤシキ谷・トンボ池」
 このあたりにはたくさんの谷がありそれぞれ名前がついています。ヤシキ谷もその一つで、吉川村の前身集落です。今は集落の面影はありません。ヤシキ谷には十数本のエドヒガンが自生しており、この中で最も大きい木をシンボルツリーとして「源氏丸桜」と名付けられたようです。今日の「源氏丸桜」のサクラはまだ硬いつぼみ状態でした。開花は2週間後になるかな。「源氏丸桜」を見ながら下って行くと、小さな池が点在しています。これらの池はトンボ池と呼ばれています。昔この地にはトンボが沢山飛んでいたそうです。トンボの飛来を再び取り戻そうと、地元のボランティアの人達が整備して作り上げた池がトンボ池です。今ではトンボ以外に多様な水生動物が生息しているようです。また、この池周辺にはクリンソウが見られ、4月下旬にはきれいな花を咲かせます。ここは日当たりが良く、暖かい日差しが注いでいました。 

源治丸桜(エドヒガン)はつぼみ固し

トンボ池

ミツマタ群生地へ
「ミツマタ群生」
 トンボ池の前の道を登っていくと、左側に青貝山登山口に出会います。ここを過ぎそのまま更に数分登っていくと、突然視界に黄色に染まった風景が現れます。ミツマタの群生です。谷間に数十本のミツマタがきれいに花開いていました。青貝山の周辺にミツマタの群生が点在しているのは、むかし、吉川村の人たちが、和紙の原料として育て、生計を立てていた名残のようです。ミツマタを前景に昼食。

ミツマタ群生地@に到着

ほぼ満開のミツマタ

ミツマタを見ながら早い昼食

ミツマタ群生地@
「青貝山」
 ミツマタ群生地@から少し戻り、青貝山登山口を登ります。登山口からすぐに急な上り坂がありますが、その後は緩やかなアップダウンのある山道です。青貝山は長く連なる尾根上のこぶ程度の山で、山頂には狭い広場があります。眺望はあまり良くありませんが、木漏れ日が眩しく差し込んでいます。

青貝山登山組Aコースと光ケ谷組Bコースとに分かれる

青貝山への急登

青貝山山頂で(391m)
「止々呂美・吉川光ヶ谷」
 青貝山は大阪府止々呂美村(箕面森町公園)と兵庫県吉川村の境の山であり、下りは止々呂美側に降ります。急な坂道をしばらく下ると森林公園にでます。箕面森町(みのおしんまち)の住宅街を通り、吉川光ヶ谷(みつがたに)に沿って緩やかな道を吉川峠に向かいます。途中、ミツマタ群生地Aに寄りました。ミツマタ群生地@に比べると本数は少なく、華やかさは劣りますが、小さくまとまって群生している姿もまた良いものです。光ヶ谷の道沿いにはエドヒガンやヤマザクラが自生していますが、今日はまだ硬いつぼみ状態でした。

青貝山から箕面森町へ下る

スーパーTRIALでA・Bコース組遭遇

光ケ谷を歩く

ミツマタ群生地A

ミツマタ群生地@よりも小規模
「Bコース」
 Bコース組7名はAコース組と別れて光ケ谷コースを下っていきます。途中にあるミツマタ群生地Aを見て箕面森町通りに出ました。光ケ谷のエドヒガンは枝の先が薄桃色となっていて開花まじかの様子です。河原にミツマタの群落を見つけました。Aコース組とはス-パーTRIALで遭遇。バスで帰りたいAコース組3人と合わせて森町地区センターバス停から光風台駅に向かいました。川西能勢口のイタリアンレストランでAコース組と合流し、リーダーの慰労会兼反省会を行いました。Bコースで歩数18000歩。Aコースはもっと多いことでしょう。お疲れさまでした。

光ケ谷

ミツマタ群生地AにてBコース組

光ケ谷河原のミツマタ群

箕面森町住宅地を歩く

能勢電光風台駅
文・写真/中村(三)・平山
武庫ネイチャークラブ

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