UP 2022.5.28 HRY
MNC山歩会 2022年5月例会
北摂 シライトソウの武田尾からガンピの高座山・名塩を歩く
 ◇ 日時:2022年(令和4年)5月16日(月)、天気 晴れ
 ◇ 集合:JR武田尾駅 9:00
 ◇ 行先:武田尾シライトソウ、読売ゴルフ場メタセコイア、高座山(345m)ガンピ
 ◇ 参加者:MNC山歩会 18名(男9、女9) リーダー:小山
コースタイム
武田尾駅9:12~シライトソウ群生地9:37/42~登山口10:00~急登道標10:20~尾根ベンチ10:37~読売ゴルフ側道11:03/10~362P11:33~メタセコイア並木11:42~造成地看板12:15(昼)12:50~よみうりCC前13:13~高座山北ゲート13:32~山頂展望台13:47~高座山南ゲート14:08~正ちゃん前14:32~弥右衛門墓14:40/45~蘭学通り15:05~名塩渓谷15:20~斜行エレベータ15:40~JR西宮名塩駅15:55
  歩行 約13km 6時間 高低差(250m)
Route Map(GPS軌跡)

JR武田尾駅から温泉橋を渡り武庫川右岸を下りへシライトソウの群生を観察。名塩・武田尾ハイキング道を通り、ガンピの高座山、名塩和紙の里・蘭学通りを廻りJR名塩駅まで歩く。
本文
「シライトソウ群生地」
 武田尾駅前でスタートミーティングしてシライトソウ群生地へ向かう。温泉橋を渡って武庫川右岸を下る。廃墟となった住宅造成地後を奥へ進むこと約20分、桜の園親水広場の対面の山の斜面にシライトソウが迎えてくれた。その数千本?なぜここにだけあるのだろうか。しばし鑑賞したあと元の道をもどる。この道は自然観察路である。タニウツギ、コガクウツギなどたくさんの花を見ることができた。

シライトソウ
観察路の花 (クリック拡大)

シロツメグサ・アカツメグサ

ノイバラ

タニウツギ

ジャケツイバラ

コガクウツギ
「名塩・武田尾ハイキング道」
 シライトソウ群生地から戻る途中の谷筋の崖を這い上がって名塩・武田尾ハイキング道に合流する。登山口を回るより10分は早い。山の斜面を巻くようにつけられた道をシライトソウ群生地の方向に戻る。道標とベンチのある角から急登道となる。約15分で尾根に上がってきた。立木で展望はないが、わずかに新名神高速や大船山が見えるところがあった。尾根を歩くこと20分で読売ゴルフ場の側道に合流する。車も通れる舗装道路である。

巻き道を歩く

名塩武田尾ハイキング道(西宮市)

新名神高速と大船山
「読売ゴルフ場」
 長い側道歩きが始まる。本日標高点の362Pを越えるとメタセコイア並木である。その数約40本。「生きている化石」メタセコイアは西宮では、この並木と武庫川女子付属中・高等部周辺の並木が有名である。秋には茶褐色に紅葉する。ところどころでゴルフ場のフェアウェイが覗く。プレイしている人もいる。プロのツアーがあるときはハイキング道は通行禁止となる。側道の2/3ぐらいの地点、URの宅地造成看板のところで昼食休憩とする。ゴルフ場の南側斜面は昭和61年からURが開発した大住宅団地だが、バブル崩壊で住宅も建たず、今はメガソーラーとなっている。

読売ゴルフ場側道

道標

よみうりCC

メタセコイア並木

昼食

よみうりCC前 名塩武田尾ハイキング道終点

ゴルフ道の花(クリック拡大)


タンナサワフタギ

エゴノキ

コツクバネウツギ

サルトリイバラ

モチツツジ群落

コアジサイ
 「高座山」
 よみうりCC前でハイキング道は終わる。西宮市のハイキング道としては途中トイレが全くないのが難点である。車道を下っていく。高座山ふれあいの森(がんぴの里)(古びた看板あり)北ゲートより高座山頂上を目指す。登山道わきにコガクウツギが多い。和紙の原料となるガンピの里という割にはガンピはなかなか見つからない。高さ1mほどの低木は他の草木に紛れて目立たない。山頂の展望台は周囲が立木に覆われ何も見えなかった。山中の道標や案内版は雑草に覆われ、無管理状態である。南ゲートに下りて、そのまま山道を下る。雨が降ると水路と化すような溝状の道だが、途中のガレ場からは宝塚から名塩に至る街並みが見渡せる。ただ風が吹けば飛びそうなソーラーパネルが景観をそこねる。

高座山345m

高座山北ゲート

高座山展望台で

ガンピの里

ガンピ(クリック拡大)

南ゲートへ下りる
 「名塩」
 名塩の街、焼肉正ちゃんの前に出てきた。伊屋田橋をわたり、高台にある名塩紙祖東山弥右衛門の墓に詣でる。 江戸時代初期、名塩に住む東山弥右衛門は貧しい故郷を豊かにしたいと、紙すきの盛んな越前(現在の福井県)にその技術を学ぼうと赴きました。しかし、越前の紙すきの技術は門外不出。よそ者だった弥右衛門には教えてもらえません。弥右衛門は紙すきの家に養子に入り、熱心に働いたことが認められ、ようやく紙すきの技術を教わることができました。越前では妻子にも恵まれ、幸せな暮らしを送っていました。しかし、貧しい故郷のため紙すきの技術を伝えようと妻子を捨てて、名塩に戻りました。その後、弥右衛門の伝えた技術により、名塩は大変繁栄しました。
 トイレ休憩のつもりだった名塩和紙学習館はお休みでした。対面にある名塩会館は開いていてトイレを借りることができます。名塩バス停前から名塩東口にかけての「蘭学通り」に入ります。JA兵庫名塩の隣に蘭学者緒方洪庵の妻・八重の胸像があります。名塩生まれの八重は「蘭学の泉ここに湧き出ず」にある通り、名塩に蘭学塾を誘致し、近在の多くの若者がここに学びました。

ソーラーパネル越しに宝塚・名塩の街を展望

紙祖 東山弥右衛門の墓

八重胸像 「蘭学の泉ここに湧き出ず」
 名塩東口からJR西宮名塩駅は近いのですが、せっかくの機会なのであまり知られていない名塩渓谷に入ります。街並みから一歩入ると、竹藪に囲まれてうそのような渓谷が広がります。ごうごうと音を立てているのは名塩下滝です。ダムの下を回り自然散策路を抜けると広場に降りてきます。大きなすべり台(ジェットローラースライダー)の横を上がって、東山台公衆トイレ前からマンションに沿って進むと斜行エレベーターに突き当たります。乗ろうと思いましたが駅の中間点で下りるも下るも長い階段。初めての人は階段を上がって山上駅へ、私は階段を下りました。エレベータ下駅前で解散としました。

名塩渓谷

名塩下滝

斜行エレベーター
急峻な登山道、延々と続くアスファルト道 長丁場のため途中からタクシー利用のらくちんコースも考えていましたが、みんな揃って完歩しました。歩数計は25000、お疲れ様でした。
YouTubeはこちら(約100枚の写真週)
文・写真/小山・平山、編集/平山
武庫ネイチャークラブ 山歩会

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