UP 2021.10.23 HRY
MNC山歩会 2021年10月例会
宝塚 古宝山から宝塚北SAを歩く
 ◇ 日時:2021年(令和3年)10月18日(月)、天気 晴れ
 ◇ 集合:8:50 JR武田尾駅(9:05上佐曽利行バス乗車)
 ◇ 行先:古宝山(459.4m)、八王子山(360m)
 ◇ 参加者:MNC山歩会 21名(男11、女10)+一般1名(男) リーダー:平山

新名神高速 宝塚北SA(背景は古宝山)
コースタイム
JR武田尾駅9:05…阪急バス…玉瀬辻バス停9:15~玉瀬登山口9:25~玉瀬分岐9:38~八王子山9:57~古宝山(10:30~10:48)~八王子山(11:15~昼~11:50)~玉瀬辻12:10~隠し田跡小屋12:46~湿地帯~登山道13:05~宝塚北SA(13:25~13:50)~大岩稲荷14:25~温泉橋(解散)14:45~JR武田尾駅14:55
  歩行 約9km 5.5時間 高低差(上り200m、下り350m)
Route Map(GPS軌跡)

宝塚の奥座敷、西谷の主峰古宝山(459m)に登り、山道を歩いて新名神高速宝塚北サービスエリアへ下りました。コロナ緊急事態宣言が終了し、自粛から解放へ。さわやかな晴天に恵まれ、半年ぶりのハイキングを楽しむことができました。
本文
「玉瀬辻」
 JR武田尾駅に集合したのはシニア男女21名、久しぶりのハイキングに皆さんの声も弾んでいます。MNCに体験入会の50歳代の男性が同行します。閑古鳥鳴く阪急バスも、今日ばかりは定員オーバーかと、運転手が人数を数えています。10分の乗車で玉瀬辻バス停下車、簡単なミーティングを済ませて登山口へ向かいます。民家の庭先が登山口です。お邪魔します!石段に小さな道標がおいてあります。二つの山は地元では、古宝山(ふるぼっさん)、八王子山(はっちょじさん)と呼ばれています。裏庭の木戸となっている電柵を開いて登山道へ入ります。

登山口は玉瀬民家の庭先

石段にある唯一の道標

電柵を開いて入山
「八王子山」
 自然林の中、しっかりした道が上がっていきます。八王子山360mには玉瀬の氏神様を祀ってあり、この道は参道となっています。石段が現れ、赤い鳥居をくぐると社が見えてきます。露岩の上に建つ八王子神社は見晴らしが開け、正面にこれから登る古宝山が、南には新名神高速や新宝塚CC、読売カントリーゴルフ場、遠く六甲山を望みます。

八王子神社鳥居

八王子神社

古宝山(八王子山から)
「古宝山」
 一服して、古宝山へ向かいます。標高差は100mほどですが急登が続きます。コナラ、ソヨゴ、アカマツ、リョウブ、ヒサカキなど植生に乏しい山道ですが林床にコウヤボウキ、ミヤマシキミを見ることができます。道標やテープの類は一切ありません。NHKの埋設ケールを示す標識だけがありました。登山口から1時間余りで古宝山山頂に到着です。小広場に祠が祀られ、その奥に3等三角点玉瀬459.4mがあります。お昼には時間が早いのでしばらく休憩ののち下山します。周回路がありますが倒木など危険なため同じ道を戻ります。下りは急傾斜で滑りやすく慎重を期します。

古宝山山頂で

山頂の祠
 
「玉瀬へ」
 上りに休憩した八王子社で早いお昼としました。露岩の上で風景を楽しみながら、また木陰を求めて社の軒下で、それぞれ至福のひと時を過ごしました。スズメバチが寄ってきましたが静かに!動かないで!で難を逃れました。参道を下って再び玉瀬の民家へ下りてきました。これから後半の隠し田を通って宝塚北SAへ向かいます。スイレン池、ホダ場、グランドを経て小高い丘へ轍の林道が続きます。余裕ができたか、例によって観察モードになります。里道ではヨメナ、リンドウ、アキノキリンソウ、ミヤマガマズミ、ウメモドキなどの花や実を見つけました。

八王子山で昼食

八王子山から六甲山頂を見る

ホダ場

観察モード
<登山道の出会い>

ヨメナ

アキノキリンソウ

リンドウ

コウヤボウキ

コバノガマズミ

ウメモドキ

クサギ

フサフジウツギ
「隠し田」
 里山の道は枝分かれが多く、迷い込み易いです。下見のお陰で、難なく皆さんを案内することができました。薄暗い森の小道に水たまりが多くなってきました。雨が降ったら水路と化し、通行できないでしょう。ため池を過ぎると湿地帯に入ります。ハンノキが群生しています。この辺りは隠し田跡で、江戸時代は年貢逃れの耕作が行われていたようです。壊れかかった納屋がありました。木の枝やまきが積んであり農機具もおいてますので使わているようです。小川をわたり湿地帯に入ります。道などありませんから、水たまりや泥地を避けて右や左にと歩きます。下見ではぬかるみに足を取られ靴が抜けないようなことがありましたが、下地が固いところを通るようテーピングしておきましたので、10分ぐらいで湿地を抜け出すことができました。踏跡道が現われてやれやれです。靴はほとんど汚れませんでした。

隠し田への道

ハンノキ林

湿地(隠し田跡)を歩く
「宝塚北SA}
 一本道が南下します。灌木地帯で、水が浸み出るようなところもありますが、ルンルン気分です。突然前方が開けたと思ったら宝塚北サービスエリアの擁壁の上に出てきました。眼下にサービスエリアの全貌が、向いに中山連山、大峰山、川下川ダムを望みます。下を通る車が不思議そうに我々を見つめています。
 擁壁を下りてきました。泥靴にならなかった代わりに靴やズボンにヌスビトハギの実がいっぱい貼りついています。路肩に腰かけてしばらくは払い落し。一般駐車場を通り抜けてサービスエリアに入ります。宝塚歌劇場を模したモダンな建物はなかなか風情があります。休憩して、ショッピングセンターを歩いてみましたが、大阪や神戸の有名店が軒を並べていました。女性トイレを覗いてみましたか?最新の設備に驚かれたと思います。撮影禁止看板があります。

宝塚北SAの擁壁上に出る

擁壁上から宝塚北SAを見る

ヌスビトハギを払い落とす

宝塚北SAで
小休止して、武田尾駅へ向かいます。新名神高速のガードをくぐり、セイタカアワダチソウとフサフジウツギの群落の中を県道33号線に下ります。大岩稲荷に立ち寄ってみました。京都稲荷大社から分霊された神社で、ご神体の巨岩が祀ってありました。僧川に沿って県道を下り、武庫川渓谷廃線跡へ出てきました。反省会のH商店はお休みで残念。温泉橋前で解散としました。

三角点武田尾付近から宝塚北SAを見る(背景は大峰山)

大岩稲荷

武田尾 温泉橋で解散
お疲れ様でした。里山と最新のサービスエリアを歩いたご感想はいかがだったでしょうか。 なんでこんな道を知ってるの?この道は昔、武田尾から玉瀬に抜ける間道だったのです。そのど真ん中を新名神高速が横切り、しかもインターチェンジとサービスエリができてしまったのです。 時代は変わります。
コロナ去りシニア弾ける姫胡桃         幸生
文/平山、写真/大地・平山、俳句/中村
武庫ネイチャークラブ 山歩会

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