UP 2021.3.23 HRY
MNC山歩会 2021年3月例会
能勢 牛ノ子山を歩く
 ◇ 日時:2021年(令和3年)3月15日(月)、天気 晴れ
 ◇ 集合:9:00 能勢電 山下駅
 ◇ 行先:牛ノ子山(451m)、滝王山(570m)
 ◇ 参加者:MNC山歩会 19名(男11、女8) リーダー:平山
コースタイム
能勢電山下駅9:05~森上バス停9:23/9:30~長谷西田橋10:11/10:17~金井橋10:30~金井ダム10:45~牛ノ子峠11:00~牛ノ子山11:08/11:23~宮峠(12:05~昼~12:35)~長谷三角点12:43~滝王山13:05/13:12~才ノ神峠13:50~臥龍禅院前14:10~長谷西田橋14:27~森上バス停15:05/15:15発~山下駅15:35  歩行 12km 高低差 370m
Route Map(GPS軌跡)

能勢長谷にある干支の山、牛の子山と滝王山を訪ねました。早春の能勢路、棚田の風景がコロナ疲れの体を癒してくれました。
「長谷」
 能勢電山下駅にはMNC山歩会のメンバー19人が集合しました。今日は晴天です。緊急事態宣言が解除されたといってもマスク姿です。帽子をかぶっていると誰が誰だかよくわかりません。初参加は女性Uさんです。阪急バス能勢宿野行はほとんど貸し切り状態です。森上駅で下車、スタートの挨拶をして能勢路を歩き始めます。岐尼神社前から山田川、長谷川の橋にかかる付近から、これから行く長谷の田園風景が広がります。三草山、滝王山、宮峠、チンジンさんはそれとわかりますが、牛ノ子山はどこでしょうか。たぶん一番奥の小山と思うのですが目立ちません。

阪急バス 森上へ

岐尼(きね)神社

滝王山

牛ノ子山遠望
 長谷川右岸の堤を遡っていきます。田んぼのあぜ道のように柔らかい枯草の道は足腰に優しいです。オオイヌノフグリに交じってツクシも芽を出しています。休耕田を白く覆うのはタネツケバナです。対岸には桜と見まごう梅の並木があります。約3km、歩行40分で長谷集落の中心にある西田橋に到着し、一服します。イチゴハウスの向こうに丸い形の三草山が見えます。

長谷川に沿って

タネツケバナ

長谷から三草山
「牛ノ子山」
 西田橋から長谷川の源流に向かいます。車道を歩き、途中からあぜ道になりますが、車が入れるほど広いです。上流のダムまで乗り入れできるのでしょう。金井橋の上流にコンクリートのダムが見えてきました。道は森林帯に入ります。数本の倒木をくぐり、あるいは跨いで登っていくとため池、金井ダムです。一息で牛ノ子峠につきました。長谷から約200m登りました。踏跡道を10分登ると牛ノ子山の山頂です。

長谷川源流へ

金井ダム付近

牛ノ子峠
 小広場に三角点451mがあり、木の幹に牛ノ子山のプレートがかかっています。さてAさんが取り出したのは干支丑の置物です。MNCの工作会で作った豪華なものですが、牛ノ子山に奉納するためにザックに入れて持ってきました。雨露をしのぐため透明なボックスに入れて密封してます。紐で幹に括りつけましたがちょっと不安定です。まあ、良しとしましょう。持ち去らないでくださいね。丑を背景に集合写真を撮りました。

牛の置物を奉納

牛ノ子山 山頂で全員集合
「宮峠」
 牛ノ子峠に下りて、次の滝王山へ向かいます。冬枯れの落ち葉道は展望はありませんが足腰に優しいです。緩やかな上り、下りを繰り返して宮峠につきました。ここは能勢長谷と猪名川を結ぶ峠です。陽だまりを見つけてお昼としました。風が冷たいです。

宮峠 陽だまりで昼食

宮峠(左:長谷、右:猪名川)
「滝王山」
 宮峠から滝王山へは約100mの登りになります。三角点長谷507mを過ぎるとスギ林の道です。植生の乏しい山道ですが林床にミヤマシキミの群落を見つけました。輪生のような葉の真ん中にたくさんの白いつぼみをつけています。冬には赤い実をつけます。林の中、露岩が多くなってきました。前方に突然切り立った岩が現れました。近寄ってみると、巨岩の最上部に祠が祀られていて、石を積み重ねた階段があります。竜がつくので雨乞の山でしょう。なぜ「滝」なのかはわかりません。登るのは危ないで、下で参拝します。岩の下には、地元岐尼小学校が1976年(昭和41年)の登山記念に植えたというメタセコイヤとポプラの看板がありますが、その形跡はありません。少し登ったところが滝王山の山頂570mです。巨岩が居座っていて三角点はありません。この山も辰年の干支の山です。

滝王山への道

ミヤマシキミ

滝王山山頂570m

滝王山の祠
「才ノ神峠」
 林の中の下りは道らしいものはありません。樹木の疎のところ、踏跡らしいところを探りながらです。ところどころのテープを巻いた樹が頼りです。林から抜け出してヤブの中にある踏跡を探し当て胸をなでおろしました。やがてしっかりした道になり、林道に下りてきました。ほだ場を過ぎると才ノ神峠415mです。古くから交通の要衝で、8叉路となっています。南無妙法蓮華経碑横の道標には寛文11年(1671年)の文字が読めます

ほだ場

才ノ神峠
「棚田」
 長谷向かって車道を下ります。やがて舗装道路に変わり、曲折を繰り返します。目の前が開け、雄大な剣尾山、横手山を見ます。眼下は棚田です。立ち止まり、しばし展望を楽しみます。最上段の民家から臥龍禅院の前を通り麓の長谷公民館に下りてきました。閉館でトイレはつかえません。西田橋からは往路の道です。帰りのバスの時間が迫っているので、休憩なしに川土手を下っていきました。どうやらバスには間に合いそうです。

剣尾山(右)と横尾山(左)

棚田の風景
牛の子山 奉納シニア 春来る    幸生
文・写真/平山、俳句/中村、編集/平山
武庫ネイチャークラブ 山歩会

 ◇MNCトップに戻る

inserted by FC2 system