UP 2015.2.13HRY
―宝塚市立光明小学校3年生環境体験学習支援―

生きものつながりたんけんたい(冬季編)

武庫川野鳥観察&1年間の学習まとめ
■日時:2015年2月10日(火)  天候 晴れ
■場所:光明小学校 多目的室・武庫川河岸
■目的:武庫川に飛来する渡り鳥など、野鳥の生態をじっくりと観察する。
     1年を通しての自然観察のまとめをする。
     生きもののつながりを学習することによって、生きものや自然環境を守る
     大切さを学ぶ。
■対象:光明小学校3年生36名
     担任;岩井先生 3名の支援の先生
■スタッフ:MNC 20名
 春夏秋冬の四季に合わせてフイールドを変えながら、自然や生命の不思議・大切さや生きもののつながりを子供たちに伝えたく取り組んできました。
今回は冬季編です。鳥の話と武庫川河岸での野鳥観察、そして生きものつながりのまとめの学習です。
                   スケジュール
8:30  スタッフ多目的室に集合     打ち合わせ・諸準備
8:45  児童多目的室に集合
      はじめの挨拶            先生・軸屋
8:50  鳥の話(パワーポイント活用)  黒田
9:20  双眼鏡の扱い方指導・注意   黒田
9:30  武庫川河岸へ出発        各班指導担当者
9:50  武庫川河岸へ到着        各班指導担当者
      野鳥観察
10:40 武庫川河岸出発 学校へ
10:05 鳥あわせ(班単位)        各班指導担当者
11:30 「生きものつながりたんけんい」
      1年間のまとめ           軸屋
12:00 児童感想発表 まとめ      先生・軸屋
12:10 終了

◇◇◇野鳥観察◇◇◇

(1)鳥のお話
(多目的室 黒田捷洋さん)

野鳥観察に出かける前に、映像を見ながら鳥について学習しました。
鳥の特徴』『オスとメスの違い』『食べ物』『渡り鳥』などいろいろなことを学習しました。子どもたちは、鳥クイズにも活発に答え、鳥の生態を学んでいきました。『落ちている鳥のひなを拾って人間が育てるのは正しいか?』と問いかけられ迷っていましたが、人間が育てることは餌もないので難しいと感じたようです。親鳥は、近くにいてひなを見守っている。巣に戻すことはできないけれど餌を運んでやることはできので、そこでひなは大きくなると学びました。キジやヤマドリの尾羽、大きなダチョウの卵やウグイス・カラスなどの卵(擬似)や巣なども見ました。この後、双眼鏡の使い方の復習をして、武庫川河岸へ向かいました。

鳥の食べ物:ウサギ、タヌキにエー!と歓声が上がります

鳥の巣や卵を手に取ってみる
-スライドから抜粋-

(2) 武庫川河岸での野鳥観察

青空のもと、暖かい日差しの中を子供たちは元気に出かけていきました。
武庫川には、いろいろな色や模様の野鳥たちが飛んだり潜ったり泳いだりなどさまざまな姿を見せています。子どもたちは双眼鏡の使い方にも慣れてきて、熱心に観察をしていました。また、大きなスコープを通して見る野鳥は色や模様や動きなどがよくわかり、「3羽が潜っている」「きれいな鳥」などと思わず声が出ます。ユリカモメが近くまで来てゆったりと飛びまわったりコサギとユリカモメが一緒にいるところを見たり、自然の中でのあるがままの野鳥の姿を観察できました。
この後、多目的室で班ごとに鳥あわせをしました。

武庫川左岸

絶好の観察日和です

河川敷の鳥を観察

水辺のカモの観察

ユリカモメが近くに寄ってきました

各班で鳥あわせ


児童の観察ノートには学校の近くでよく

見る鳥の写真や鳴き声まで書かれています
観察できた鳥(班リーダー観察シートから)

      班 

鳥の名前

1スズメ

2ドバト

 

 

3ツグミ

 

4メジロ

 

5ハシブトガラス

 

 

 

 

6ハシボソガラス

 

 

7イソヒヨドリ

 

 

 

8カワウ

 

9オカヨシガモ

10ヒドリガモ

11セグロセキレイ

 

12ハクセキレイ

 

 

 

 

 

13ユリカモメ

14マガモ

15コサギ

 

16カイツブリ

17ハシビロガモ

 

18ヒヨドリ

 

19ムクドリ

 

 

 

 

20ダイサギ

 

 

 

 

21コガモ

 

 

22オナガガモ

 

 

 

 

 

23イカルチドリ

 

 

 

 

 

 

 

24ヨシガモ

 

 

 

 

 

 

 

25アオサギ

 

 

 

 

 

 

 

 

26トビ

 

 

 

 

 

 

 

27イソシギ

 

 

 

 

 

 

 

28キセキレイ

 

 

 

 

 

 

 

 


1..スズメ

2.ドバト

3.ツグミ

4.メジロ

5.ハシブトガラス

6.ハシボソガラス

7.イソヒヨドリ

8.カワウ

9.オカヨシガモ

10.ヒドリガモ

11..セグロセキレイ

12.ハクセキレイ

13.ユリカモメ

14.マガモ

15.コサギ

16.カイツブリ

17.ハシビロガモ.

18.ヒヨドリ

19.ムクドリ

20.ダイサギ

21.コガモ

22.オナガガモ

23.イカルチドリ

24.ヨシガモ

25.アオサギ

26.トビ

27.イソシギ

28.キセキレイ
   

◇◇◇生きものつながりたんけんたい まとめ◇◇◇
(多目的室 軸屋宏子さん)
4回の環境学習をふりかえってみましょう




4回の学習を映像で振り返り、生きものは食べる食べられるの関係(食物連鎖)によってつながっていることを話し合い深めました。絵からつながりを考え、このうちの1つが減ると他の生きものの絶滅につながること。植物は自分で栄養を作って成長し、他の生きものは植物のおかげで生きていること。ニホンオオカミが絶滅したことによって野生のシカやイノシシが増えて森の生態系や人間生活にも影響が出ていること。生きるために身を守るシャクガやイソシギなどの工夫。絶滅したコウノトリが地域の人たちの自然を大切にする気持ちから増えていることなど生きものの深いつながりを学習しました。

食物れんさのお話

-スライドから抜粋-

児童感想発表・まとめ

子どもたちの感想から

  ・今まで虫がきらいだったけど好きになった。
  ・虫の助け合いとかがあって自然はすごいなと思った。
  ・鳥・虫の種類をたくさん知った。
  ・今まで虫を触れなかったけれど触れる。
  ・知らなかった鳥を知れてうれしかった。 等々


感想を発表する児童
子どもたちからMNCスタッフへ、「ありがとうございました。」とお礼の挨拶があり、明るく元気な子どもたちとの4回の学習を終えました。スタッフの皆様ご苦労様でした。

◇◇◇◇◇

前日は今冬一番の寒さで、「当日の天候はどうだろう」と思っていましたが、青空になり日差しも暖かく絶好の野鳥観察日和になりました。春夏秋冬の活動は、天候にも恵まれ子どもたちはその時その時しっかりと体験活動をしていきました。これからも、自然界のさまざまな現象に不思議や驚きを感じ、好奇心や興味関心をもって自然を観察し学んでいってほしいと願っています。

MNC担当

3年1組 岩井先生 児童36名

班名 児童数 MNC担当 班名 児童数 MNC担当
1班 4 多田・藤原 6班 4 永田・吉田
2班 4 小林 7班 4 松田輝
3班 4 今西 8班 4 高橋美・上池
4班 4 斎藤 9班 4 木下
5班 4 加藤・水野
総括:軸屋 記録:村上 写真:平山

スコープ:1・2班村瀬 3・4班黒田 5・6班岡田 7・8・9班野村

武庫ネイチャークラブ

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