UP 2014.10.14 HRY
平成26年度・宝塚市立光明小学校2年生・自然体験学習支援(秋季編)

[校庭で秋を見つけよう!!]

■実施日:平成26年10月14日(火) 9:00〜12:10
         天候:曇り時々晴れ
■場所:宝塚市立光明小学校・校庭&4F多目的室
■テーマ:校庭で秋を見つけ、そしてみんなでドングリ図かんをつくろう!
■対象:光明小学校2年生 36名 (担任:堂山先生)
■MNCスタッフ:16名

〜学習の目的〜

春は校庭の生き物が頑張って生きている様子を観察しました。そして、校庭の生き物地図を作りました。秋の校庭では、生き物はどんな様子をしているのでしょうか。校庭で秋を見つけましょう。そして、命のつながりについて考えましょう!!

スケジュール

  8:30  MNCスタッフ 多目的室集合  諸準備
  9:00  児童・多目的室に集合
         挨拶・学習の目的---------------------------先生・軸屋
  9:10   タネのお話・実のお話(パワーポイントで)
  9:30  校庭で秋を見つけよう!! 班ごとに校庭へ--------担当者
 10:30  校庭の観察終了 多目的室へ(トイレを済ませて)----担当者
 10:45  植物のタネを遠くまで飛ばす工夫----------------木下
 11:05  ドングリ図かんづくり---------------------------高橋美、担当者
 11:50  学習のまとめ・児童感想発表--------------------先生・軸屋
 12:10  終了

1.はじめの挨拶

秋は校庭の樹木や草がたくさんの実をつけます。生命を次世代につなぐ大切な「実」をみつけ、じっくり観察してみましょう。そして「ドングリ」について、実物のドングリを見て、図鑑を作ってみましょう。
2.タネのお話・実のお話(PPT)
校庭の観察に先立って、植物のタネや実について勉強します。タネってなんでしょう。実ってなんでしょう。は〜い!は〜い!と手が上がります。今日は児童との対話形式で授業を進めます。木の実のこと、草の実のこと、花から実(タネ)になるしくみ。ドングリやクリは中身がタネで皮が実ってはじめて知りました。マツやイチョウのようにタネがあって実がない木もあるんです。タネが植物の命をつないでいくことを学びました。

PPT抜粋

3.校庭で秋を見つけよう

さあ〜 “秋”をみつけに校庭のたんけんへ!!9班に分かれて、各リーダーの引率でグランド、裏庭、西門など校庭を一周します。実のなる木が多いですね。アラカシやウバメガシなどのドングリやクリ、ナツミカン、キンカン、レモンなどのかんきつ類、リンゴ、ギンナン、ヘチマ・・・。タネを遠くに飛ばすタンポポやプロペラのついたカエデも観察しました。

ナツミカン

ヘチマのタネをとる

アラカシのドングリ

いろいろなドングリを拾いました

アレチノヌスビトハギがひっつきました

<校庭の木の実>


アラカシ

クリ

ウバメガシ

ナツミカン

レモン

キンカン

リンゴ

ギンナン

サルスベリ

カエデ

エノコログサ

キンモクセイ

4.植物のタネを遠くまで飛ばす工夫

植物って動けないでかわいそうだと思いませんか?でも違います。動物は命をつなぐために餌を探したり仲間を求めて動きまわらなければなりませんが、植物は動く必要がないのです。風を利用したり、動物に運んでもらったり、自力で飛ばしたりしてタネを遠くまで飛ばす工夫をしているのです。例えば、次のような草花です。
1.自分で飛ばす:ホウセンカ、カタバミ、スミレ、カラスノエンドウ
2.風で飛ばす:タンポポ、カエデ、イロハモミジ、アオギリ、ケヤキ
3.動物が運ぶ:イノコズチ、アレチノヌスビトハギ、オナモミ、ハナミズキ、シャリンバイ、ほか
4.自分でころがる:ドングリ
5.水に運ばれる:ジュズ

5.ドングリ図鑑づくり

スタッフが拾い集めたドングリで一人ずつドングリ図鑑を作ります。校庭にはクリを入れて5種類のドングリがあります(クヌギはない)。どのドングリがどの帽子(カクト)をかぶっていますか。大きいの、小さいの、カクトの模様もいろいろ違います。図鑑の( )の数字はドングリになる年数です。少し難しいですが、「常」と書いてあるのは常緑樹、「落」と書いてあるのは落葉樹です。

ドングリ図かん完成

スタッフが拾い集めたドングリとカクト(帽子)

<製作風景>

6.学習のまとめ・感想発表

児童たちの感想です。全員の手が上がりましたが時間の関係で数人の人から発表してもらいました。最後に児童代表の声に合わせて武庫ネイチャーの皆さんありがとうございましたと感謝の言葉があり、本日の学習を終えました。
・いろいろなドングリをたくさん拾えて楽しかった
・タンポポの先にたくさんの毛がついていた
・アラカシの葉の表と裏がつるつるとざらざらだった
・ドングリの中に虫が入っていてびっくりした
・ドングりの帽子が大きいのや小さいのがあって模様がいろいろ違うのがわかった
・実の中にタネがあることを知らなかったけど、今日の勉強でわかりました

感想発表 たくさんの手が上がる

〜おわりに〜

台風19号の直撃を心配していましたが、前夜のうちに通り過ぎ、太陽も顔を出してくれました。光明小学校の校庭では樹木や草花が数々の実をつけ、秋の訪れを感じました。春の校庭生きもの探しに続き、今回は校庭の秋を見つけました。ドングリ図かんを大事そうに持って帰る児童にスタッフもにっこり。みなさん! お疲れ様でした!

<児童とMNC指導担当者>

班名 児童数 MNC担当

1班   4名  坂本
2班   4名  沼田
3班   4名  村上
4班   4名  高山・高橋美
5班   4名  加藤・斎藤
6班   4名  水野・上池
7班   4名  木村俊
8班   4名  野村・古跡
9班   4名  木下・吉川

総括:軸屋 写真・記録 平山

文・写真/平山、編集/平山
担当幹事 軸屋
武庫ネイチャークラブ

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