UP 2014.10.9HRY

−宝塚市立末広小学校3年生・環境体験学習支援

生き物つながりたんけんたい(秋季編)
■日時:10月3日(金) 9:30〜13:45 天気 曇り時々雨
■場所:宝塚市立「宝塚自然の家」・辰家農園
■テーマ:「宝塚自然の家」で生き物つながりを発見しよう
       西谷の農家で芋ほり体験をする
■対象:末広小学校3年生1組(菅野学級19名)
                 2組(佐古学級18名)
■MNCスタッフ:15名

学習の目的

・絶滅危惧種であるギフチョウの話を聞き 自然環境を大事にする大切さを知る。
・アリジゴクの話を聞き 食べたり食べられたりする関係を知る。
・歴史民俗資料館を見学し 昔の農家の暮らしに触れ 現在と比べてみる。
・現代の農家で芋ほり体験をする。

スケジュール

8:30 MNCスタッフ宝塚駅前に集合し私有車に分乗して宝塚自然の家へ
9:30 児童は事務所前に集合(1班〜10班)
     学習の目的について説明(軸屋)
     ギフチョウとカンアオイについてのお話(村上)
9:50 園内体験
      事務所前→体験学習室→歴史民俗資料館→事務所前
10:30 虫取り 多目的広場へ
11:20 紙芝居「アリジゴクについて」(木村)
11:35 児童の感想と学習のまとめ(軸屋)
11:45 昼食
12:30 辰家農園へ移動
12:45 児童と共にいもほり
13:45 終了 児童学校へ

始めのご挨拶と学習の目的


はじめのご挨拶

ギフチョウの勉強(9:35〜9:50)

 ギフチョウは4月上旬から5月上旬にしかいない美しいチョウです。「春の女神」にたとえられています。1匹のメスは50個から100個くらいをカンアオイに産卵します。卵は3週間くらいで孵化し幼虫になり 6月頃にはさなぎになります。さなぎは夏・秋・冬を越し翌年の桜の咲くころチョウになります。しかし多くの天敵に食べられて ギフチョウになるころには僅か数匹になってしまいます。カンアオイはよく手入れされた里山の半日陰でないと育ちません今は山が放置されカンアオイの育つ場所が減ってしまい そのことによってギフチョウが激減し絶滅危惧種になりました。宝塚自然の家では保護を目的にギフチョウの飼育をしています。カンアオイに産卵させ天敵から身を守るために卵を回収し 室内の飼育箱で飼育します。翌年の春にさなぎの入った植木鉢をゲージにもどします。そのようにしてギフチョウを天敵から守り 食草のカンアオイを育て絶滅から守っているのです。児童たちはギフチョウのさなぎを興味深げに見入っていました。春にこの自然の家を訪れて ギフチョウが舞っている様子を体験して欲しいと伝えました。

ギフチョウのお話

ギフチョウのサナギ

カンアオイ

園内探検(9:50〜10:30)
虫取り(10:30〜11:05)

ナツハゼの黒い実を食べたり サルトリイバラ・ソヨゴ・ガマズミなどの説明をしました。落ちているクリに大喜びで枝についているクリのイガをMNCのスタッフに取ってもらって イタタと言いながらもうれしそうでした。カエル・コオロギ・バッタなど網や手で上手につかまえて 友達同士で見せ合って楽しそうでした。

散策路の観察


観察 足元に気を付けて

シバグリ

ガマズミ

ソヨゴ

サルトリイバラ

トノサマガエルがいるよ

モンシロチョウが飛んでる!

カマキリを捕まえたー

アリジゴクだー

アリジゴクの巣拡大

歴史民俗資料館では 昔の農村の生活様式では自然をうまく利用して 自然と一体感になっている生活のくらしについて説明しました。


歴史民族資料館(昔の農家)

脱穀機というのはね

稲わらから籾を取り出して

昔の履物だね

アリジゴクの話(11:20〜11:35)

アリジゴクの一生について木村さん手作りの紙芝居で学習を深めました。

・アリジゴクは砂の魔術師で体長は15oくらいの大きさ
・アリジゴクと言うのはウスバカゲロウの幼虫のこと
・すり鉢状の巣の作り方
・一度アリなどを食べると3か月くらい食べなくても生きていける

アリジゴクのお話

まとめ(11:35〜11:40)

・色々な虫をおしえてもらってうれしかったです。
・アリジゴクのことがわかって良かったです。

まとめ・感想発表
 台風18号が秋雨前線を刺激して 今にも雨が降りそうなお天気となりました。
雨天時にはドングリゴマの制作と言う事で MNCスッタフは両方の用意をして臨みました。児童たちの元気な声にその雨は圧倒されたようで 虫取りのあとの紙芝居の頃にようやくザーっと降ってきました。急いで多目的室にもどり そこでアリジゴクの紙芝居をゆっくりと見る事ができました。そして 芋ほり体験では雨がやみ 全員が掘り終えたころを見計らって また雨が降り出しました。ギフチョウとカンアオイの関係を勉強をして 自然の大切さに気付いたり アリジゴクの紙芝居を通じて生き物のつながりなどが理解できたことと思います。ナツハゼの実のおいしさや楽しい芋ほりなど 初めての体験をした子供たちの心の中に さらなる好奇心や探究心がわいたことでしょう。MNCの皆様お疲れ様でした。

児童とMNC指導担当者

3年1組(19名)
1班 4名 坂本 
2班 4名 松田輝 斎藤
3班 4名 小林 
4班 4名 多田 高橋 
5班 3名 村上
3年2組(18名)
6班  3名 沼田
7班  4名 野村 石橋
8班  4名 星野
9班  4名 水野
10班 3名 木下

総括:軸屋、 記録:高橋美、写真:軸屋・多田  説明者:アリジゴク(木村)、ギフチョウ(村上)

文/高橋:写真/軸屋・多田:編集/平山
武庫ネイチャークラブ

MNCトップに戻る

inserted by FC2 system