UP 2014.7.19HRY

―宝塚市立末広小学校3年生環境体験学習支援―

生き物つながりたんけん隊(夏季編)
〜セミの学習〜
■日時:平成26年7月17日(木) 9:00〜12:00 天候:晴
■場所:末広小学校視聴覚教室/校庭・末広中央公園
■目的:1年を通して一生懸命に生きている草や虫などの生き物の姿を観察しよう!
     セミの捕獲とぬけがら探しをし、セミの一生・生態について学習する
■対象:1組19名・2組19名(担任 1組菅野先生、2組佐古先生)
■スタッフ:21名(総括:軸屋、セミの指導:木村俊)
たんけんたい2回目はセミです。校庭や末広中央公園でようやく鳴きはじめたセミや、ぬけがらをさがしました。一生懸命網を動かして、捕まえた児童はほんとうにうれしそうでした。今まで知らなかったセミについての知識もぐんと増えて、おうちの人にいろいろ教えてあげた児童もいたかもしれませんね。
                           スケジュール
  8:15 スタッフ 末広小学校北門前(武庫川沿い)に集合、末広中央公園下見
  9:00 児童 視聴覚室に集合
  9:00〜9:05 初めのあいさつ(先生・軸屋)
  9:05〜9:20 セミの予備学習(木村俊)
  9:30〜10:20 校庭に班別に集合、末広中央公園と校庭でセミの捕獲とぬけがら探し
 10:30〜11:00 セミの一生・生態についての学習(木村俊)
 11:00〜11:10 セミ・ぬけがら調べ(班別)
 11:10〜11:20 学習のまとめ・感想(先生・軸屋)

◇◇◇はじめの挨拶とセミの予備学習◇◇◇

 視聴覚室に集合した児童たちに、まずはパワーポイントで画像やセミの鳴き声を披露して、セミの予備学習が始まりました。世界で一番大きなセミ、一番小さなセミ、日本で一番小さいセミ(沖縄県石垣島)などを紹介します。兵庫県で見られるセミは13種、うち7種が宝塚で見られるそうです。児童たちはこのうち6種の名前を答えてくれました。なかでもよく見られるのはクマゼミやアブラゼミ。うまく見つけられるでしょうか。 ところで、オスとメスの見分け方はと聞いたら、「オスには腹弁がある」という答えが返ってきました。よく知っていますね。ぬけがらなら産卵管があればメス、ということを確認して、いよいよ出発です。

はじめのご挨拶(軸屋)

セミの予備学習(木村俊) 

ースライド抜粋ー

 

◇◇◇校庭・末広中央公園でセミ探し◇◇◇

 1組は、末広公園から、2組は校庭から回りました。朝の下見の時あんなに鳴いていたセミがぴたりと鳴りを潜めています。いったいどこへ行ってしまったのでしょう? 幼虫が出た穴やぬけがらは必ずあるので、まずそれらを探しました。これはたくさんありました。ぬけがらを1人1つずつ採集しました。やっと宝塚市役所のあたりで鳴き声がし始めました。がんばって網をかかげましたが、道路の向こう側だったり、高い木の梢で鳴き声ばかりだったり、枝葉に邪魔されて逃がしたり、捕獲はなかなか難しい。それでも、多くの班がなんとかつかまえることができたようです。樹木を支えるための木の棒にあった、産卵のささくれ立った穴を観察しました。

セミ取りに出発
 
末広公園で

セミの穴発見
 
セミのぬけがらがたくさんついている樹
 
こんなところにも

アブラゼミをゲット
 
さおの先には? 画像にマウスを置いてください

虫かごの中にはセミやぬけがらが

◇◇◇セミの一生・生態についての学習◇◇◇

 視聴覚室へもどって、「セミの身体検査と一生」の学習です。足の数や羽など体の特徴を学びました。アブラゼミの顔を真正面からとった写真に、「かわいい!」という声があがりました。目が、左右の大きな複眼のほかに、中央に3つあることにおどろいたようすでした。鳴き方は、鼓室で出した音を、予備学習で出た腹弁をいろいろに動かして個性を出すそうです。卵は、産卵管で作った穴1つに2oぐらいの卵を10個ぐらい生むそうです。1回の産卵で何百個という卵を産むことになります。すごいなー。口が3層構造になっていること、幼虫のはい出す穴が盛り上がっていないのはおしっこで土を柔らかくし壁に押し付けてあなをおしひろげるから、など面白い話が次々でました。羽化の様子も動画で見ました。では、観察しましょう。

セミの身体検査と一生

ースライド抜粋ー

◇◇◇セミやぬけがら調べ◇◇◇

 班ごとに、スタッフも一緒に採集してきた親ゼミ、ぬけがらを観察しました。また、卵を産んだ穴が1列にならんだ棒も各班にわたされじっくり観察しました。

班別に捕獲したセミ

やぬけがらを調べる

クマゼミをじっと見つめる児童

ルーペで 目がいくつある?

腹弁があるのは♂

標本

産卵の跡

◇◇◇学習の感想・まとめ◇◇◇

 児童の感想として、初めてセミにさわれてうれしかった。オス2匹、メス2匹のぬけがらがとれた。セミは取れなかったけど、ぬけがらはクマゼミとアブラゼミだった。胸が3つに分かれていると分かった。羽化するとき、色がどんどん変わるのが不思議だった、など、たくさん言ってくれました。今日はセミのことがいろいろわかりましたね。夏休みもセミといっぱいつきあってください。

学習を終えて
暑さの厳しい中での学習でしたが、今年はセミも多く捕獲し、ぬけがら、ぬけ穴等見つける事ができました。その後木村さんによる講義も児童の興味を引く話ぶりで、内容も解り易く良い勉強になったと思います。夏休みにはさぞかしセミが身近に感じられることでしょう。
                   <班分けとMNC担当>
     1組 菅野先生19名         2組 佐古先生19名

     1班 4名 坂本・上池        6班 3名 多田・沼田
     2班 4名 斎藤            7班  4名 坪田・野村
     3班 4名 今西・新宅        8班  4名 東野・星野
     4班 4名 石橋・高橋        9班  4名 水野・吉川
     5班 3名 村上・吉田       10班 3名 木下

       総括:軸屋、セミの指導:木村俊、記録:吉田 写真:平山
文/吉田、資料/木村俊、写真・編集/平山
総括 軸屋
武庫ネイチャークラブ

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