UP 2014.6.17HRY

―宝塚市立光明小学校3年生 環境体験学習支援―

「生き物つながりたんけん隊」夏季編

~仁川上流の生きもの調査~

 ■日時:2014年6月17日(火)8:30~14:45 天候 曇
 ■場所:仁川上流・広河原
 ■目的:身近な仁川に生息する生きものを調査し、川の中にもいろいろな
      生きものがすんでいることを知る
 ■対象:光明小学校3年生 36名(9班)
      担任 岩井先生、補助教員 2名
 ■スタッフ:MNC16名(講師:木村(俊))
 水辺の生きものを調べることによって、その水辺の環境を知ろう。環境体験学習の第2回目(夏季編)は武庫川の支流の仁川の上流に位置する広河原で行いました。森林や公園と違ってどんな生き物がすんでいたでしょうか。小川に入り水生生物を捕獲して、観察をして記録しました。光明小学校から歩いてほぼ2時間、梅雨中休みの暑い日となりましたが、皆がんばって歩きとおすことができました。

スケジュール

8:30 MNCスタッフ 光明小学校 東(正門)校門前(ケヤキ広場)に集合
8:45~8:50 はじめのあいさつ 学校・軸屋 出発
学校→阪急小林駅→塔の町(小林聖心女子学院)→千種三丁目→宝塚ゴルフ場横断→仁川うぐいす台
(宝塚第一中下)→仁川高丸一丁目→仁川高丸二丁目→仁川高丸三丁目→ピクニックロード→
旧阪急仁川自然植物園(トイレ休憩)→広河原
10:30 広河原到着 準備
10:30~10:35 学習の目的・諸注意:木村
10:45~11:25 川にはいり、生きものの捕獲
11:25~12:00 捕獲した生きもの同定:各班
12:00~12:25 放流・研修のまとめ・木村
12:25 昼食
13:00 出発 (ルートは往路と同じ)
14:35 学校到着       14:40 解散

「はじめのあいさつ・出発」
 朝8:45分、学校正門前のケヤキ広場に、リュックサックと水筒を持った児童が集合。今日は環境体験学習「生き物つながりたんけん隊」の第2回目です。第1回目の有馬富士公園では森の生き物を調べました。今日は仁川で川の生き物をつかまえてしっかり観察しましょう。これから調べようとする仁川はきれいな川です。きれいな川にはどんな生き物がいるか、そしてこの生き物は何を食べているかも考えてみてください。
 校長先生の見送りを受けて、元気よく出発。今日は、どんな発見があるでしょう。児童達は9班に分かれ、それぞれにスタッフ2人がついて安全や学習のお手伝いをします。引率は担任の先生のほか、補助の先生2名です。学校から仁川広河原までは約6km、標高差150mあり、途中は上り下りの起伏の多い道で、ほとんどが市街地です。途中何回か休憩をとり、約1時間40分で現地に到着しました。

はじめの挨拶(軸屋)

学校を出発8:50

宝塚第一中学校下(中間点)

仁川広河原到着 10:30
「仁川・広河原」
 曇り空ですが、雨の心配はなさそうです。身支度を整えて、集合。木村博士から捕獲の方法や安全上の注意を聞いて、網とペットボトル容器を持って班ごとにつぎつぎと小川のなかに入っていきます。急流や深みはありませんが、念のため上流と下流にロープを張って児童の危険防止につとめます。児童たちは嬉々として、流れに網をふるいますが、そんなところに生き物はいません。いいですか、流れの下手の岩の後に網を置いて岩を持ち上げます。岩陰にいた生き物は川下に逃げ、網の中に入ります。コツをつかんだ児童は次々に生き物をゲットします。あちこちで歓声が上がります。カニだ!魚だ!。砂ごと救いあげた網の中には小さな生き物もいます。

川へ入る前の注意と網の使い方(木村)

~捕獲スナップ~


岩を持ち上げて探す

パレットに入れて調べてみる

魚だ!

ゲットした生き物をペットボトル容器に入れる

先生、これオタマジャクシ?

砂の中にも小さな生き物が

「同定作業」

捕獲した生き物は班ごとにペレットに集められ、ハンドブックで同定していきます。最後に全員集合して、水生生物にくわしい木村博士に、どんな種類の生きものがいたかを確認してもらいました。「今日見つかった生き物」を参照ください。捕まえた生き物は元の川に返してあげました。

ハンドブックを見ながら同定する

生き物を写生する児童

どんな生き物をつかまえたでしょうか。各班のペレットを覗いてみました。写真が小さくて良く見えませんが。


カワヨシノボリ、サワガニ、ガガンボ、
ヒゲナガカワトビケラ

ガガンボ、サワガニ、コヤマトンボ、
カワヨシノボリ
 
カワヨシノボリ、カワニナ、ニンギョウトビケラ、
ヒゲナガカワトビケラ

カワヨシノボリ、カワゲラ、 ヒゲナガカワトビケラ
  

カワヨシノボリ、サワガニ、 アメンボ、カワニナ、
ヒゲナガカワトビケラ

ハグロトンボ、ガガンボ、ニンギョウトビケラ、
ヒゲナガカワトビケラ

カワヨシノボリ、サワガニ、ヒゲナガカワトビケラ
  

カワヨシノボリ、カワムツ、ウシガエル、
ヒゲナガカワトビケラ

カワゲラ、トビケラ
  

「まとめ」

木村博士から水の大切さを学んだあと、児童の感想を聞きました。

・川の中にいっぱい生き物がいることがわかった
・最初は何もとれなかったが最後に魚がとれてうれしかった
・カニ2匹もつかまえた
・何にもとれなかったが楽しかった
・ヒキガエルの大きなオタマジャクシがとれた
・服がぬれてしまったけど楽しかった
最後に記憶に残った生き物は?の質問に「サワガニ、ヒキガエル、ガガンボ、カワヨシノボリ、ニンギョウトビケラ、ドンコ」の声が上がりました。
川にはずいぶん違った生き物がいました。児童にとっては、とても意義深い水辺の環境学習だったと思います。これから夏休みに入りますが、子ども達だけでは川へ入らないようにしましょう。では次回の宝塚自然の家でお会いすることを楽しみに。

―今日見つかった生き物―
(資料:木村俊)

講師/木村(俊)、 文・写真・編集/平山
総括:軸屋

武庫ネイチャークラブ

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