UP 2013.1.24 HRY
―宝塚市立末広小学校3年生環境体験学習支援―

生きものつながりたんけんたい(冬季編)

武庫川野鳥観察&1年間の学習まとめ
■日時:2014年1月28日(火)  天候 晴れ
■場所:末広小学校 視聴覚室・武庫川河岸
■対象:末広小学校3年生 49名、担任:紙谷先生 長船先生
■スタッフ:MNC 23名

武庫川
  私たち武庫ネイチャークラブは、春夏秋冬の四季にあわせてフイールドを変えながら、自然や生命の不思議・大切さ・生きもののつながりを子供たちに伝えたく取り組んできました。今回は、冬季編です。鳥の話と武庫川河岸での野鳥観察、まとめとしての生きもののつながりの学習です。
                   スケジュール
8:40  スタッフ視聴覚室に集合     打合わせ・諸準備
9:00  児童視聴覚室に集合
9:00  始めのあいさつ           先生 軸屋さん
9:05  鳥の話(パワーポイント活用)  黒田さん
9:40  双眼鏡の扱い方指導       黒田さん
9:50  武庫川河岸に出発 野鳥観察  各班指導担当者
        班単位で行動
10:50 武庫川河岸出発 学校へ
11:15 鳥合わせ  (班単位)       各班指導担当者
11:25 「生きものつながりたんけんたい」
      1年間のまとめ            軸屋さん
11:55 児童感想発表 まとめ       先生・軸屋さん
12:10 終了

◇◇◇野鳥観察◇◇◇

(1)鳥のお話
(視聴覚室 黒田捷洋さん)

 野鳥観察の前に、映像を見ながら鳥について学習しました。
『哺乳動物と比べた鳥の特徴』『オスとメスの違い』『鳥は何を食べるか』などたくさん学習しました。子どもたちは、鳥クイズにも活発に意見を出し鳥の生態に迫りました。
『落ちていたスズメのひなを拾って人間が育てるのは正しいか?』では、人間が育てるのは難しい。親鳥は、巣に戻すことはできないけれど餌を運んでやることはできるので、そこでスズメは大きくなると教えてもらいました。
キジやヤマドリの尾羽、ウグイスやカラスなどの卵(擬似)や巣も見ました。
この後、双眼鏡の使い方の復習をして、武庫川河岸に観察に向かいました。
スライドから抜粋

(2) 武庫川河岸での野鳥観察

風もなく暖かい日差しの中、子どもたちは元気に出かけました。
武庫川には、たくさんの鳥たちが泳いでいました。
しばらくすると双眼鏡の使い方にも慣れてきて、友達と話しながら熱心に観察をしていました。スコープを通してみる野鳥は色や動きなどよくわかり「ちょっとでかい」「きれい」などと思わず声が出ます。野鳥たちのさえずりを聴いたり飛ぶ姿を見たりしながら、1時間程で23種類観察できました。

野鳥観察中(末広公園前 武庫川右岸)

各班で鳥あわせ

 
観察できた鳥(班リーダー観察シートから)
① ハシブトガラス ②ハシボソガラス ③コサギ ④ユリカモメ ⑤カワウ ⑥ヒドリガモ ⑦ツグミ ⑧スズメ ⑨オカヨシガモ ⑩コガモ ⑪オナガガモ⑫ドバト ⑬ヒヨドリ ⑭ムクドリ ⑮カイツブリ ⑯セグロセキレイ ⑰ハクセキレイ ⑱ジョウビタキ ⑲マガモ ⑳モズ ㉑シジュウカラ ㉒コゲラ ㉓アオジ

1..ハシブトガラス

2.ハシボソガラス

3.コサギ

4.ユリカモメ

5.カワウ

6.ヒドリガモ

7.ツグミ

8.スズメ

9.オカヨシガモ

10.コガモ

11.オナガガモ

12.ドバト

13.ヒヨドリ

14.ムクドリ

15.カイツブリ

16.セグロセキレイ

17.ハクセキレイ

18.ジョウビタキ

19.マガモ

20.モズ

21.シジュウカラ

22.コゲラ

23.アオジ

◇◇◇生きものつながりたんけんたい まとめ◇◇◇
(視聴覚室 軸屋宏子さん)
4回の環境学習をふりかえってみましょう

春:雨天のため視聴覚室で(6月11日)

夏:末広公園セミとり(7月18日)

秋:宝塚自然の家(10月25日)

冬:武庫川河岸(1月28日)
春夏秋冬の4回の学習を映像でふり返り、生きものは食べる食べられるの関係によってつながっていることを話し合い深めました。ギフチョウと食草のカンアオイで、つながっている生きもののうちの1つが減ると他の物の絶滅につながること。ニホンオオカミが絶滅しことによって野生のイノシシやシカが増えて森の生態系や人間の生活にも影響が出ていること。生きるために身を守る、シャクガやイソシギなどの工夫やアブラムシとアリとテントウムシの関係。絶滅したコウノトリが地域の人たちの自然を大切にする気持ちから増えていることなど生きものの深いつながりを学習しました。

スライドから抜粋

子供たちの感想
・3年になってから生きものに興味がわいてきた。
・鳥の観察をして面白かった。
・武庫川で知らない鳥とかの名前を教えてもらった。
・いっぱい知ることができてよかった。
・2年生3年生になってから生きものの名前が覚えられるようになってよかった。
                                 など
先生から、「それぞれのクラスで生きものつながりのまとめをして、生きもののつながりを考えられるようになってください。人間が自然を壊しているところもあります。みなさんは、環境を大切にできる人になってください。」と話がありました。
子どもたちからMNCスタッフへ、「ありがとうございました。」とお礼の言葉があり、明るく元気な子どもたちとの楽しかった4回の学習を終えました。スタッフの皆様ご苦労様でした。
MNC実施要領
文・写真/村上、スライド/軸屋、編集/平山
企画:軸屋幹事
武庫ネイチャークラブ
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