UP 2013.12.9 HRY
MNC 山歩会2013年12月例会

六甲 菊水・鍋蓋・七三峠

菊水山・鍋蓋山のアップダウンと七三峠の紅葉を愉しむ

■日時:2013年12月2日(月)
■集合:神戸電鉄 鈴蘭台駅 東口 10:00
■行先:六甲 菊水山、鍋蓋山、七三峠
■参加者:7名(平井、沼田、松田(輝)、日笠、永井、山岸、三橋)
今回は六甲全山縦走路の一部、山渓の案内書で「隠れた紅葉の名所」と記された七三峠を狙いに企画しました。六甲全縦の菊水山登山は難所の一つですが、取りつきを鈴蘭台からのゆったりコースで余力をためて、菊水山から鍋蓋山への急下降と登り返しを愉しみました。

行程:

神鉄鈴蘭台駅10:00〜11:00菊水山(458.8m) 〜11:35天王吊橋〜12:30鍋蓋山(486.8m)(昼食)12:45〜13:15七三峠〜13:45猩々池〜大師道〜諏訪山公園〜15:05 元町駅

Route Map

菊水山
 空模様は快晴に近く、朝の集合時は寒さを感じる気温であったが、神鉄沿いに歩いて登山口に達した頃には体が温まってきた。登山口まで約10分、ここから川沿いに遡行する形で緩やかな傾斜を進む。

菊水山への登り
地元の住民の毎朝登山のコースになっており、しばしば身軽な人たちが行き交う。毎日登山の記帳所を過ぎて更に昇ると尾根筋=六甲縦走路に出る。右折してすぐY字分岐があり、左の道を進んで、初めて南側に神戸港の見える開けた展望所に至る。行き止まりなので元に戻って先のY字分岐で左折、5分ほどで菊水山山頂に至る。山頂には巨大なNTT通信設備の構築物があった。

菊水山山頂で

菊水山から鍋蓋山展望
鍋蓋山
 しばし360度の展望を愉しんでもと来た従走路に返り東へ進む。徐々にくだりが急になり最後に鉄梯子を2度下って35分で天王吊橋、下は有馬街道、たくさんの車両が走行していくのを見下ろしながらこれを渡る。そしてここからいきなり鍋蓋山への取り付きである。ゆっくりジグザグに進みながら黙々と登る。約30分で高圧線塔に至り坂は緩やかになるが、なかなか鍋蓋山の頂上に着かない。されど小休止もせず頂上に着き、展望を愉しみながらの昼食となった。

天王吊橋を渡る
七三峠
 昼食後再度山方向に進み、やがて右手に七三峠へ右折する道標を見つけ、ここから巾広のしかし荒れた急坂の道を下る。七三峠辺りからイロハモミジの紅葉が辺りを埋め尽くし始める。ただし既に盛りは過ぎ、茶色っぽく変わってきていた。 七三峠の道標(写真)を見てそのまま進行方向に進めば、平野谷の東尾根、西尾根、谷筋の各コースがあると思われるが、事前調査ではいずれも荒れた様子があり、この道標を左折して極楽新道に下りることにした。

七三峠

七三峠の紅葉
極楽新道
 数分後にコンクリートの門柱が道を挟んで左右に立っており不気味な雰囲気である。ネットで見ると、明治か大正期にこの付近に精神障害者の施設や少年院があったとか、第2次大戦末期に捕虜収容所があったらしいと書かれていた。すぐに地面の荒れた舗道に下りる。極楽新道である。これを左に50mほど進んだところにトンネルがあり、鉄柵で閉じられている。トンネルの向こう側も閉ざされているが、極楽新道はそこから有馬街道に出合う。

コンクリート門柱

極楽新道有馬街道へのトンネル 
折り返してもみじの散り敷いた道を辿って、左側には石積や開けたスペースが見られ、何らかの施設があったことをうかがわせる。大きな鉄柵の扉の右端から細い山道に入り、すぐまた林道にでる。二本松林道である。右に再度谷を見ながら紅葉の中、猩々池に至る。七三峠からここまでの紅葉は、やや時期を過ぎていたが、訪れる人も少なく、見事な「紅葉の隠れた名所」は嘘ではなかった。
ここから大師道を下る。燈籠茶屋を経て諏訪山公園、相楽園、県庁前駅から元町駅に着く。
文/三橋、写真/平井・日笠、編集/平山
担当:三橋
武庫ネイチャークラブ

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