UP 2013.11.23 HRY

−H25年度 光明小学校3年生環境体験学習支援

生き物つながりたんけんたい(秋季編)
■日時:2013.11.21(木)  12:30〜14:30 天候:晴れ
■場所:宝塚市立「宝塚自然の家」
     体験学習館、歴史民俗資料館、ギフチョウゲージ、ハレーロボ、多目的広場、松尾湿原
■テーマ:「宝塚自然の家」で 生きものつながりを発見しよう
■対象:光明小学校3年生(熊本 学級)39名
■MNCスタッフ 14名

学習の目的

 子供達も3年生になると身近な自然と自分達との係わりに関心を持ち、深く考えるように見受けられます。秋といえば「いもほり」、「ドングリひろい」と言った収穫の活動が主流を占めています。

 晴天に恵まれた「宝塚自然の家」では、日だまりに集まるトンボやチョウ、バッタ等を追いかけて活発に動き回る事や、ゆっくりとしたリズムで秋から冬に変化していく様子を体で感じ取ることが出来ます。例えば、葉が落ちて裸になった木の姿、少し肌寒い秋の風、澄み切った秋の空、虫たちの眠りに着いた様子などを通じて秋と言う季節は「動」から「静」へ移り行く季節でもあります。

 自然のリズムを感じ取る事が出来る子供たちが増えることを期待してMNCスタッフがお手伝いいたします。

 多目的室ではギフチョウとカンアオイの話、アリジゴク(ウスバカゲロウ)の一生(紙芝居仕立)の話から生物のつながりの発見を期待します。また、歴史民俗資料館では昔の農家の暮らしの中で使われていた道具類などを見学し、自然との係わり方を感じてもらうようにします。

スケジュール

11:00       MNCスタッフ園内下見
11:30       光明小学校のバス到着   アカシヤ広場で昼食
12:30       多目的室に集合(1班〜9班の班別)
           あいさつ  熊本先生、軸屋さん
12:35       村上さんからギフチョウとカンアオイについてのお話
12:50       Aグループ(1班〜5班)、Bグループ(6班〜9班)に分かれて野外観察
           Aグループ  ギフチョウーゲージ→ハレーロボ→体験学習館→歴史民族館
           Bグループ  体験学習館→歴史民族館→ハレーロボ→ギフチョウゲージ
13:35       事務所前→多目的広場→松尾湿原(多目的広場・松尾湿原で虫取り)
14:10        多目的室でアリジゴクのお勉強  木村さん
14:30       学習のまとめ、児童感想   熊本先生 軸屋さん
14:35        終わりの挨拶   終了

子供の到着

オープニング

終わりの挨拶 

ギフチョウの勉強(12:35〜12:50)

 ギフチョウの幼虫はカンアオイの葉を食べて大きくなるお話や、少なくなってきたギフチョウの保護についてのお話を通じてチョウと植物のつながりについての説明をしました。さらに、子供達は「宝塚自然の家」で保存しているギフチョウのサナギや栽培しているカンアオイを手にとって観察しました。

ギフチョウのお話

アリジゴクの勉強(14:10〜14:30)

 天文台ハレーロボの下にあるアリジゴクの巣を見学した後、多目的室でアリジゴクの一生や、えさを取る方法について紙芝居で説明をしました。特に「アリ地獄に落ちたアリはどうなるのか?」の話から生物は他の生物の命を頂いて生きている事に理解を深めてもらいました。さらに、ウスバカゲロウやアリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫)の標本も観察しました。

アリ地獄の紙芝居

野外観察・虫とり、民俗資料館見学(12:50〜14:10)

 散策路での植物・虫の観察は先ず、事務所横にあるネムノキの枝でモンキチョウの幼虫を観察し、ギフチョウのゲージ付近でAグループ、Bグループに分かれて野外観察や歴史資料館・体験学習館の見学を行ないました。散策路ではソヨゴの実、タカノツメの冬芽、ナツハゼの実、ウメモドキの実の説明をし、歴史資料館では、昔の農村の生活様式では自然を上手く利用して自然と一体感になっている生活の暮らしについて説明をしました。また、体験学習館では日常生活で使っていた道具を手で触れてみました。ハレーロボではアリジゴクの巣を観察しました。これらの学習が終わってから、多目的広場や松尾湿原でトンボやバッタなどの虫の採集をして、捕まえた昆虫の名前を図鑑で調べたり、MNCのスタッフに聞いて勉強をしました。

<観察スナップ>


あ! 見つけた

さわってごらん

なにかいないかな

落ち葉の中に虫がいるかも?

モミジのじゅうたん

真剣なまなざし

<散策路の植物>


ソヨゴ

サルトリイバラ

カンアオイ

オチャ

紅葉と落葉

<民族歴史資料館>


とうみ

しろかきと車輪

水車

台どころ

<観察路の昆虫>


アリジゴク

モンキチョウの幼虫

ギフチョウのさなぎ

アキアカネ

感想

 ギフチョウはカンアオイが無ければ絶滅してしまう事や「アリジゴク」の紙芝居を通じて生物のつながりを理解してもらえたと思います。また、ナツハゼの実の美味しさなどを体験した事は印象に残ったものと思います。アリジゴクのお話が終わった後で、間髪を入れずに「楽しかった」といた言葉が印象に残っています。子供たちの感想の中に、「知らなかった事が分かった。」「昔の人々が色々な物を使って料理をしていた事を知ってよかった」と言った感想もありました。
子供達は野外に出ての自然観察が大好きです、新しいものを見つけた事、初めて体験した事、ああ―そうだったかと納得した事など、全ての子供に共通しているのは嬉しそうな目の輝きでした。MNC指導スタッフもお疲れになった事でしょうか?それとも子供達から元気なパワーを貰った事でしょうか?ご苦労様でした。有難うございました。

児童とMNC指導担当者

           3年生(39名)

1班 5名 坂本    5班 4名 吉田
2班 5名 今西    6班 4名 斉藤、高橋 
3班 4名 小林    7班 4名 内木、有田
4班 5名 木下    8班 4名 矢野
            9班 4名 軸屋

総括:軸屋、 記録・写真:永田、 説明者:アリジゴク(木村)、ギフチョウ(村上)

文・写真/永田、編集/平山
幹事:軸屋
武庫ネイチャークラブ

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