UP 2013.7.20 HRY

―宝塚市立末広小学校3年生環境体験学習支援―

生き物つながりたんけん隊(夏季編)

セミについての学習

■日時:2013.7.18(木) うす曇
      9:00〜11:20
■場所:末広小学校視聴覚室・末広中央公園
■対象:3年生 47名
   1組 23名 1班〜4班 紙谷先生
   2組 24名 5班〜8班 長船先生
■スタッフ:MNC 21名
学習の目的
自然の中で、生き物のつながりや生活を理解する環境体験学習の第2回目としてセミの一生や生態について学習する。そこで校庭と末広中央公園に出かけセミを捕獲、抜け殻探しをする。
                      スケジュール
               (空模様が悪く予定を少し変更した)

  8:30 スタッフ 末広小学校3階視聴覚室に集合
  9:00 児童 視聴覚室に集合
  9:00〜9:10 挨拶(先生・軸屋・木村)
  9:15〜10:00 末広中央公園と校庭でセミの捕獲とぬけがら探し(班別)
 10:10〜11:00 セミの予備学習・セミの一生・生態の学習(木村)
 11:00〜11:10 セミ・ぬけがら調べ(班別)
 11:10〜11:20 学習のまとめ・感想(先生・軸屋)
 11:20        終了

◇◇◇はじめの挨拶◇◇◇

先生・軸屋・木村(俊) 視聴覚室( 9:00〜9:10)

朝方は晴れて、校庭でもセミの鳴き声がしていたが、天候が急変し、雨が心配されたため急遽予定を変更する。事前学習は後回しとして、網でのセミの捕まえ方を実演してすぐに8班に分かれてセミ取りに出かける。

挨拶(軸屋)
 
セミの捕まえ方実演(木村)

◇◇◇校庭・末広中央公園でセミ探し◇◇◇

各班(9:15〜10:00)

 今年は梅雨明けが早く、もうあちこちでセミの鳴き声が聞こえています。校庭でもたくさんセミが鳴いているので、末広中央公園と合わせて校庭も回ることにしました。にぎやかに鳴いていますが、木の高いところが多く、児童たちでは網が届きません。捕れるかどうかはスタッフの技量にかかってきます。虫かごは児童たちの捕ったセミのぬけがらがいっぱいになりますがなかなか本物は捕れません。
末広公園ではセミが賑やかに鳴き、奥のアキニレの木にはぬけがらが多数付いていた。又地面にはぬけ穴があいていた。

末広小校庭で
 
末広公園で

末広公園で
 
ゲットしたセミを虫かごへ
 
クマゼミの♀

アキニレの木にはたくさんのぬけがらが
 
校舎の壁にもぬけがらが
 
ぬけ穴見つけた
本物のセミはなかな捕まえることはできませんでしたが、クマゼミやアブラゼミのぬけがらをたくさん見つけることができました。

◇◇◇セミの予備学習・セミの一生や生態◇◇◇

講師:木村(俊) 視聴覚室(10:10〜11:00)

パワーポイントスライドで「セミの種類と見分け方」と「セミの身体検査とセミの一生」の学習をします。

<セミの種類と見分け方>

 世界で一番大きなセミ(テイオウゼミ マレーシア)、一番小さなセミ(ウラブナナゼミ全長13mm・・オーストラリア)、日本で一番小さいセミはイワサキクサゼミ(沖縄県石垣島)。
世界で2000種、日本で32種(35種とも)。本州で15種の内、13種が兵庫県にすむ。内7種は比較的よく接することがある。よく見る、よく聞く クマゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミの3種を覚えよう。クマゼミ、アブラゼミ、ニーニーゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、ハルゼミについてその鳴き声と特徴について、およびオス、メスの見分け方を学習する。

ースライド抜粋ー

 

<セミの身体検査とセミの一生>

セミの身体検査:セミは不完全変態(サナギにならず成虫)。頭があり胸が3つ(前胸・中胸・後胸)に分かれ、腹がある。羽・4枚、足・6本、触覚・2本、口・1つ。目は複眼(1500〜2000個)2個・物を見ると、単眼3個・・明るさ。オスの体の特徴は大きな腹弁、鳴く、胴体が空洞。 メスは腹弁が無い、産卵管がある、鳴かない。
セミの一生: オスが鳴いているとメスが引き付けられ飛んで来る→オスが上に居るメスに近づき交尾する→枯れ木に産卵管を差し込み産卵(300個アブラ〜800個ニーニ―ゼミ)→孵化→脱皮、木を伝ったり、地面に落ちてやわらかい土を掘りもぐる→土中の生活( 自分の部屋をつくり、やわらかい木の根に口吻を突き刺し、樹液を吸う。5〜6年位で、土中で4回脱皮→穴から出て(時間、気温、天候など条件が合うと)木などにのぼり、安全な場所で動かなくなる→羽化→数日でオスが鳴き出す→繰り返す。

ースライド抜粋ー

◇◇◇セミやぬけがら調べ◇◇◇

各班(11:00〜11:10)


セミがらを調べる

左から クマゼミ、アブラゼミ、ニーニーゼミ

セミがらを衣服につけてみる

クマゼミの♂ 

アブラゼミの♀ 

セミにさわってみる

枯れ枝に産卵

◇◇◇学習の感想・まとめ◇◇◇

先生・軸屋(11:10〜11:20)

児童の感想として、初めてセミを触れてうれしかった。ぬけがらでオス、メスの違いが解かり面白い。世界でセミが2000種ある事が解った、などでした。

感想発表
暑さの厳しい中での学習でしたが、今年はセミも多く捕獲し、ぬけがら、ぬけ穴等見つける事ができました。その後木村さんによる講義も児童の興味を引く話ぶりで、内容も解り易く良い勉強になったと思います。夏休みにはさぞかしセミが身近に感じられることでしょう。
                    班分けとMNC担当
        1組 23名               2組 24名
     1班 6名 ○沼田・木下       5班 6名 ○井上・村上
     2班 6名 ○星野・石橋       6班 6名 ○東田・野村
     3班 6名 ○今西・高山       7班 6名 ○水野・吉田
     4班 5名 ○斉藤・八尋・高橋    8班 6名 ○有田・軸屋

総括:軸屋、セミの指導:木村、写真:平山、タイムキーパー他:坂本、 記録:大地
文/大地、資料/木村、写真・編集/平山
武庫ネイチャークラブ

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