UP 2013.6.19 HRY
―宝塚市立光明小学校3年生 環境体験学習支援―
「生き物つながりたんけん隊」夏季編 |
~仁川上流の生きもの調査~
■日時:2013年6月18日(火)8:45~15:00 天候 晴
■場所:仁川・広河原
■目的:身近な仁川に生息する生きものを調査し、川のなかにもいろいろな
生きものが棲んでいることを知る
■対象:光明小学校3年生 39名(9班)
担任 熊本先生、補助教員 2名
■スタッフ:MNC21名(講師:木村(俊))
水辺の生きものを調べることによって、その水辺の環境を知ろう。環境体験学習の第2回目(夏季編)は武庫川の支流の仁川の上流に位置する広河原で行いました。森林や公園と違ってどんな生き物が棲んでいたでしょうか。小川に入り水生生物を捕獲して、観察をして記録しました。光明小学校から歩いてほぼ2時間、梅雨中休みの暑い日となりましたが、皆がんばって歩きとおすことができました。
スケジュール
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「はじめのあいさつ・出発」
朝8:30分、学校正門前のケヤキ広場に、リュックサックと水筒を持った児童が集合。校長先生の見送りを受けて、元気よく出発。今日は、どんな発見があるでしょう。しっかり五感を使って観察しましょう。そう!心で観ることも忘れないでね、と校長先生のお言葉でした。児童達は9班に分かれ、それぞれにスタッフ2人がついて安全や学習のお手伝いをします。引率は担任の先生のほか、補助の先生2名です。学校から仁川広河原までは約6km、標高差150mあり、途中は上り下りの起伏の多い道で、ほとんどが市街地です。途中何回か休憩をとり、約1時間50分で現地に到着しました。
校長先生のお見送り |
MNC挨拶(軸屋) 8:35出発 |
宝塚ゴルフ場を横切って9:25
仁川住宅地を歩く
仁川広河原到着 10:25
「仁川・広河原」
曇り空で少々蒸しますが、雨の心配はなさそうです。身支度を整えて、集合。木村博士から捕獲の方法や安全上の注意を聞いて、網とペットボトル容器を持って班ごとにつぎつぎと小川のなかに入っていきます。前日の雨にも関わらず、水量は適切で、急流や深みはありませんが、念のため上流と下流にロープを張って児童の危険防止につとめます。児童たちは嬉々として、網をふるいますが、流れの速い場所には魚はいません。岸辺や、水草の下、石の影や裏に棲んでいることがだんだんわかってきました。あちこちで歓声が上がります。カニだ!、魚だ!児童のなかに「生きもの捕獲名人」がいて、たくさんの魚を見事に捕獲していました。
捕獲した生き物は2つの班ごとにペレットに集められ、ハンドブックで同定していきます。最後に全員集合して、水生生物にくわしい木村博士に、どんな種類の生きものがいたかを確認してもらいました。「まとめ」を参照ください。捕まえた生き物は元の川に返しました。
川へ入る前の注意(木村)
仁川広河原
捕獲スナップ
岩の下を探す
魚を捕まえました
大岩の下に何かがいました
これは何だ!
パレットに入れる
カワヨシノボリ
図鑑を見ながら各班同定作業
1,2班
3,4班
5,6班
7,8班 |
9班 |
「まとめ」
捕獲した生き物 は写真あり
魚類:カワムツ、カワヨシノボリ 甲殻類:ミナミヌマエビ、サワガニ トンボ:コヤマトンボ、コオニヤンマ、ハグロトンボ、コシボソヤンマ、オジロサナエ カメムシ類:シマアメンボ、ナミアメンボ カゲロウ類:シロタニガワカゲロウ トビケラ類:シマトビケラのなかま、ヒゲナガカワトビケラ、エグリトビケラのなかま、 ニンギョウトビケラ、カワウツトビケラ、コカクツツトビケラ 貝類:カワニナ、サカマキガイ カエル:タゴガエル、カジカガエル その他:ゲンジボタル、幼虫、ガガンボ、ヒルの仲間、ミズムシ |
写真(順不同)
学校に帰ってから、今日捕まえた生き物をまとめてみましょう。川にはずいぶん違った生き物がいました。児童にとっては、とても意義深い水辺の環境学習だったと思います。これから夏休みに入りますが、子ども達だけでは川へ入らないようにしましょう。では次回の宝塚自然の家でお会いすることを楽しみに。
講師/木村(俊)、 文・写真・編集/平山
武庫ネイチャークラブ