UP 2013.2.18HRY
MNC山歩会(平成25年2月度)
淡路 諭鶴羽山と灘黒岩水仙郷を訪ねる |
◇ 日時:2013.2.4(月) 天候:雨のち曇り、時々晴れ
◇ 行先:淡路島 灘黒岩水仙郷観察と諭鶴羽山登山
◇ 集合:7:15 阪急宝塚駅北歩道 4台のマイカーに分乗
◇ 参加者:14名(リーダー:三橋)
-コース-
(1)往路 @黒岩水仙郷観察 10:00〜10:40 、黒岩水仙郷P10:40→黒岩バス停駐車場P11:00(車で移動) A黒岩登山口11:00・・・(表参道2km 1.5H)・・・諭鶴羽神社(13:00〜昼〜13:30)・・(1km15分)・・山頂 ・・・ (近畿自然歩道5.7km2.0H)・・・元の駐車場15:40 (3)帰路 |
当初は前夜の降水確率予想50%以上で中止としていたが、南あわじ市のポイント予報で降水量が午前1mm/h、午後0mm/hとの情報で、最悪の場合は水仙自生地観察だけもありと決行した。早朝は激しい雨、宝塚出発時は一時止み、現地に近づくに従い再び雨足強まった。
「灘黒岩水仙郷」
灘黒岩水仙郷に到着するも豪雨、全員ためらいつつ車から出て雨対策の装備を整え、遊歩道を散策スタート。
すぐに雨は止んだ。海岸に落込む急な崖に5万本といわれる水仙、ほとんど満開状態で咲き乱れている。萎れた花もなく、最高のタイミングであった。江戸時代に流れ着いた球根を村民が植えて今日に至ったという。
灘黒岩水仙卿
のスイセン
曇天の下、海上には沼島が浮かんでいた。早くも梅が開花し、外来種で問題化しているナルトサワギクが繁茂して、咲き誇っていた。
灘黒岩水仙卿
沼島
「表参道」
再び車でおよそ10分、登山口の黒岩バス停の広い駐車場に移動・降車、ここが諭鶴羽山遥拝所、頂上近くの諭鶴羽神社への表参道始点の十八丁で、立派な鳥居と石灯篭があった。
登山口駐車場で |
十八丁諭鶴羽山登山口 |
これから登る諭鶴羽山は標高607.9m、標高0mからの登山である。集落内の舗装路が終わって登山口の道標から山道に取り付く。頂上から少し下に鎮座する諭鶴羽神社を起点に参詣道を登山口に向かって丁石を十八丁(一丁109m)を地蔵石仏で刻んでいる。一丁ずつ辿りながら、静かな山道を樹木や山草を観察しつつ一歩ずつ刻んでいった。イズセンリョウ、ヤブツバキ、ウバメガシ、スダジイ、ヤマザクラ、etc
登山口 |
地蔵の道 |
炭焼き窯跡 |
七丁
薬師跡
濃霧の
登山道
イズセンリョウ
「諭鶴羽神社」
諭鶴羽神社に着く。下に残っているはずの仲間3名が濃霧の中、超徐行運転で上がってきていた。我々は少し手前の三丁辺りからか、濃霧に包まれた登山になり、境内に到っても視界不良である。杠(ゆずりは)山荘で弁当を開く。ここの社叢林は県下一と言われるアカガシの極相林を含め自然豊かで、県の重要文化財に指定されている。兵庫県の本土とは異なる紀州的な植生に共通していると思われた。また、この山地は紀伊水道を通る中央構造線の北側に沿っており、白亜紀の和泉層群として砂岩・頁岩・礫岩で成り立っている由である。
諭鶴羽神社 |
昼食後、集合写真を撮影後、緩やかな道を山頂を目指す。濃霧の中から落葉林に強い木漏れ陽が射し始め、美しい風景を見せてくれた。
木漏 |
れ日 |
アカガ
シの道
諭鶴羽山山頂
一等三角点
「諭鶴羽山山頂」
山頂に着く。再び集合写真撮影、ここには一等三角点があった。雲間からの強い陽光を浴びて、爽やか。
諭鶴羽山山頂で |
ここから近畿自然歩道(軽自動車が走れる)をのんびりと豊かな里山の自然を楽しみながら下山、最後に舗装道路の急な下りで膝や腰をやられた仲間も多かったのではないか。
近畿自然歩道を行く |
幸い観天望気の判断が成功して、全員大満足の山歩会例会であった。(了)
文/三橋、写真/今西・軸屋・笠間・日笠、編集/平山