ＵＰ 2024.3.24/2012.10.28　HRY

ＭＮＣ１０月例会

篠山口駅〜谷中分水界〜真南条〜龍蔵寺〜源頭〜京街道〜武庫川起点〜南矢代駅

◇日時：２０１２．１０．２５(木）　晴 　　　　　９：３０〜１５：４０ ◇集合：ＪＲ篠山口駅　９：２０ ◇行先：武庫川源流　歩行１５ｋｍ ◇参加者：ＭＮＣ　２７人

行程：

JR篠山口0930→第１水門0940→第２水門0950→初田1000→真南条1030→龍蔵寺(1130〜昼〜1230)→武庫川源頭1310→龍蔵寺(1350〜1400)→残石公園1500→武庫川起点1515→南矢代駅1530

武庫川は全長65km、流域面積500ｋｍ^２、篠山市、能勢町、三田市、神戸市北区、西宮市、宝�恷s、伊丹市、尼崎市の7市1町を流域に持つ県内有数の人口・資産を抱える2級河川です。その源流は篠山・三田境界の愛宕山648ｍにあります。武庫の名を冠く当クラブ、その源流を訪ねました。

武庫川源流（龍蔵寺川源流）

「谷中分水界」

９：２０　篠山口駅２７名が参加、副会長の案内でスタート。田松川の谷中分水界(こくちゅうぶんすいかい)、２つの堰を設け、北は篠山川（加古川）南は武庫川に流れる。

田松川第１水門（向うは篠山川）

田松川第２水門（向うは武庫川）

「真南条」

　初田のメダカの里から八柱神社への山道に入り、峠を越えると段々畑が開け、真南条(まなんじょう)の集落に入る。見事に開いたアケビ観察、路上で丸々としたシバグリの栗拾い、集落に入り一息入れる。デカンショ街道(R372)を横切り龍蔵寺参道口より近畿自然歩道に入る。道端には野草が多く、シラキの紅葉など植物観察の時間となる。野鳥組はアトリの大群にも出会い大満足。田口池は武庫川源頭からの龍蔵寺川の水を貯水し、真南条川〜武庫川への源となる。カルガモ、キンクロハジロ等を観察。龍蔵川の川底は自然石を敷き詰め、自然の保護に配慮している。川岸は楓が多く紅葉が有名。

真南条　龍蔵寺参道口(近畿自然歩道)

田口池と愛宕山

川底は自然石の龍蔵寺川

「龍蔵寺」

　天台宗の古刹龍蔵寺で住職よりのお話を聞く。篠山は丹波と摂津の国境で播州〜篠山〜美山〜朽木〜若狭への往来も多かった。谷中分水界、水分れ（本州で最も標高が低い分水嶺）の話。地層は丹波層群の固い岩盤の上に５.５ｍの土がのっており地すべりを起し易く、平成8年当寺でも地すべりで大きな被害を受けたとのこと。植生ではトガが自生し、カゴノキ、ミズナラが多い、現在咲いている野草は、ヨメナ、ツリフネソウ、アケボノソウ、ダイモンジソウ等

龍蔵寺	住職から武庫川源流の自然環境についてのお話を聞く

ミツマタ(ジンチョウゲ科)

チャノキ(ツバキ科)

サルオガセ(サルオガセ科)　地衣類

カヤラン(ラン科)　着生植物

キッコウハグマ(キク科)

「武庫川源流」

　龍蔵寺川に沿って上る。ミツマタの群生もあり、大きく揺れる木橋を渡り右岸の急傾斜を登る。茶花が咲き乱れているのは修行僧が生活の糧に栽培したものが野生化したもの。谷越えあり、岩場ありの険しい道を登ると鞍部に着く(標高520m)。ヒノキの根元に水が湧いていた。これが武庫川の源頭だ。土産に一口ごちそうになった。集合写真を撮って下山、滑りやすい急坂に注意して慎重に歩く。全員棄権も無く無事に龍蔵寺に戻る。

武庫川源頭で集合写真

「武庫川起点」

　帰り路は緩やかな下りでもあり、歩行は早くなる。旧京街道に入り懐かしい昔の面影を残す通りを進む。最後に田松川と真南条川の合流する武庫川の起点に立ち寄り南矢代駅に到着、丹波黒豆をお土産に解散する。

旧京街道（金毘羅さんの灯篭）

栗栖野残石公園（篠山城の石垣に使われた）

企画：北垣

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