UP 2012.7.24 HRY
宝塚市立光明小学校3年生環境体験学習支援
生き物つながりたんけん隊(夏季編)セミの学習
■日時:2012年7月19日(木)晴れ
■場所:宝塚市立 光明小学校 多目的室と宝塚神社・平林寺
■テーマ:生き物つながりたんけん隊(夏季編)セミの学習
■対象:対象 光明小学校3年生41名
1組 疋田直子先生 20名 2組 篠田充世先生 21名
■スタッフ:MNC22名
■取材:FM宝塚
学習の目的
地域にある自然フィールドで、生き物のつながりや生活を理解する環境体験学習の2回目として、夏に目にする代表的な生き物で、子供たちにも身近なセミについて学習します。
フィールドでは、セミや幼虫のぬけがらを捕獲して、体の仕組みを観察します。セミの学習を通して生き物つながりも考えていきましょう。夏休みの自由観察にもつながるように。
スケジュール 8:30 MNCスタッフ 光明小学校北門前に集合→4階 多目的室に移動 8:50 児童 多目的室集合 8:50〜55 学習の目的 先生・児童・岡田 8:55〜9:10 セミの予備学習(多目的室) 木村・大地 9:20 東玄関前に 班別に集合 宝塚神社・平林寺へ出発 9:50 宝塚神社・平林寺到着 小休止 10:00〜10:50 セミの捕獲 ぬけがら探し 10:50〜11:20 学校へ出発 小休止(手洗いを済まして) 11:30〜12:00 セミの一生・生態について学習 木村・大地 12:00〜12:10 学習のまとめ 児童・先生・木下 12:30 MNCスタッフ 後片付けの後解散 |
はじめに
元気のいい児童の挨拶から授業が始まりました。校内のケヤキの木のところで、すでにセミも捕獲したようです。みんな今日の学習に大張り切り!!
岡田専任幹事より、生き物つながりの2回目学習であること、今回はセミについての学習であること、セミの幼虫時代は長く5,6年、あるセミは13年も地中にいるものもあるが、長い地中生活の後、2週間くらいで成虫は命を終えること等のお話があり、宝塚神社での諸注意がありました。
廊下にはセミの詩が
観察ノートにどんなことが書かれていくでしょう
セミの授業始まります
岡田講師のお話
セミの予備学習
セミ博士木村講師
クマゼミのぬけがら
クマゼミのオス
クマゼミのメス
セミは世界で2000種類、日本では32種類、少ないように思いますが、1つの国でこれだけの種類は他の国にはないということ。兵庫県にいるセミはハルゼミ、エゾハルゼミ、ヒメハルゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、クマゼミ、アカエゾゼミ、エゾゼミ、コエゾゼミ。
ニイニイゼミ シーと朝早くから1日中、夜中でも鳴いている。何故、ニイニイゼミというかというと捕まえたとき、ニイニイと鳴くから。 幼虫は泥がついている。毛が多いから。 ツクツクボウシ ツクツクホウーシ、ツクツクウイシ、ウイホーシ、ジューと鳴く ヒグラシ カナカナカナ、物悲しい鳴きかた アブラゼミ 昔は1番多くいたセミだった。ジー、ジリジリとあつくるしく鳴く。このセミだけ色がついている クマゼミ 今数がとても多い。シャア、シャア、シャアと鳴く。 今日はニイニイゼミ、アブラゼミ、クマゼミを勉強しましょう。 |
宝塚神社・平林寺へ
出発!
セミを取るぞ
宝塚神社参道のサクラの木にクマゼミがたくさんいます
捕まえたー 腹弁がありますね
ニイニイゼミもいました
ぬけがらを良く見ると
こんなものも捕まえました
ザリガニ
ムギワラトンボ(塩からトンボのメス)
生き物つながり発見!
オスが鳴いているところにメスが来て結婚
結婚したセミは産卵します
卵が産み付けられた枝
セミの抜け穴
セミの羽化
セミの標本1 |
セミの標本2 |
セミの体の仕組み
セミの口の形は針のようになっている(木の汁を吸う)・足は6本、羽は4枚、眼は5つ、複眼2単眼3、単眼で明るさを感じ、複眼でものを見る・鳴く仕組みは腹部に空洞があり、筋肉の力で腹弁の角度を変え音を出し、共鳴させる。
セミの一生
アブラゼミは300個くらい、ニイニイゼミは600個くらいの卵を産む、小さいほうが成虫まで育つのに危険が多いからセミの卵に卵を産むタマゴコバチ・孵化の時期は種類によって違い、ニイニイゼミはその年の秋に、アブラゼミやクマゼミは翌年に孵化する・幼虫は5回脱皮する。
幼虫は自分の体液を使って土を湿らせ、前足で土を押しのけ、上がってくる。そのため、一旦外に出ると又戻って次に出ることはできない、又、セミの抜け穴はありの穴と違って盛り上がっていない。
セミの観察
友達と一緒に観察
ルーペで詳しく見よう
ルーペを使うのも慣れてきました |
トンボも観察します |
もっと知りたいな |
今日、みんなが捕獲したのは、
クマゼミ、ニイニイゼミ、抜け殻、カナブン、ザリガニ、トンボ、サワガニ、ザリガニでした。
児童の感想 ・セミがどのように暮らしているか、どのように生きているか知りました。 ・セミが苦手だったけど、セミの暮らしや仕組みを教えてもらって好きになりました。 ・セミがつかめなかったけど、つかめるようになってよかった。 ・セミは捕れなかったけど、違う生き物が取れてよかった。 ・ぬけがらで、アブラゼミとクマゼミの違いを知れてよかった。メスとオスの違いが分かってよかった。 ・セミのぬけがらを触れてよかった、セミが何を食べるか分かってよかった。 ・ぬけがらをあまり見つけられなかったけど、最後に触らせてもらってよかった。 |
終わりに
最後に木下講師より、夏休みには宝塚のセミをいっぱい集めてください、又生き物を飼育観察して結果を教えてねという宿題が出ました。みんなの成果を期待しています。10月、宝塚自然の家でお会いしましょう。*本日はFM宝塚の取材があり、8月4日(土)12:30〜13:00「ボランテイア活動応援番組”つながるボランテイア” 」で放送されました。記録はこちらです。
FM宝塚のインタビューを受ける会長 |
〜MNCスタッフ活動〜
班分けと担当
1組 21名担任:疋田先生 |
MNC担当 |
2組 21名担任:篠田先生 |
MNC担当 |
1班 5名 |
黒田(捷)、笠間 |
5班 6名 |
木下(晃)、三橋 |
2班 5名 |
溝部、筒井 |
6班 5名 |
加藤、八尋 |
3班 5名 |
沼田、水野 |
7班 5名 |
井上驍、小林 |
4班 5名 |
村上、内木 |
8班 5名 |
齋藤志、永田 |
企画/岡田、文・写真/軸屋、編集/平山
武庫ネイチャークラブ