UP 2012.5.29HRY
MNC山歩会、第2回(24年5月度)
報告、写真:平井、文:三橋
丹波 多紀連山・御嶽にクリンソウを訪ねる
◇ 日程:5月26日(土) 天気 快晴 蒸し暑い
◇ 参加者:平井、日笠、野村、木下(晃)、三橋(リーダ)
◇ 集合時刻,場所:JR宝塚線篠山口9:20集合(宝塚8:27発、篠山口9:17着)、篠山口駅西口
             野村氏マイカーお迎え、直ちに発車
◇ 火打岩駐車場着:9:50、(無料、20台のスペース有り、篠山の自然を守る協議会所有)
コースと時間
火打岩登山口(10:10)→尾根分岐,御嶽道との合流点(10:30)→鳥居堂跡(10:55)→クリンソウ自生地(11:10~11:40)→大岳寺跡(11:50昼食,(登山組)(12:10)→御嶽山頂(12:35~12:45)→大たわ13:15→火打岩着(13:55) :下山組大岳寺跡(12:15)・・・→火打岩着(13:30)
(予定コース:火打岩登山口(10:10)→鳥居堂跡(10:50)→クリンソウ自生地(11:00~11:40)→大岳寺跡11:40→御嶽(12:30~昼~13:10)→大たわ(14:10)~火打岩15:10)

Route Map

本文

「火打岩から」
 本日は土曜日、初夏の暑い日ざしが予想される快晴、駐車場には既に5、6台停車。約300m車道をバックする。三叉路で右に入ったところに路地あり、登山口の表示有り。

①火打岩駐車場

②登山口に向って、元気一杯です

③民家の間から登山開始
 植林の林間をいきなりの急登、息を整えつつゆっくり登山すること20分、尾根分岐に辿りつく。
ここからは緩やかな登り、尾根分岐の道標によれば鳥居堂跡まで900m、快適な登山道歩きながら意外に時間が掛かったような気がして道を間違えたかの危惧がよぎったが、そのまま直進、所々にモチツツジ、タニウツギ、エゴノキの落花を見ながら、やがて鳥居堂跡に到達。遺構の石垣がその存在を示している。

④いきなりの急登階段

⑤尾根に向って

⑥やっと尾根に出ました。クリンソウの道標があります。
「クリンソウ自生地」
 鳥居堂跡から引続き尾根筋を左の谷を見ながら前進して約10分,左の谷へ向うクリンソウ自生地の道標あり。
整備された下り道を降りるとすぐに沢の出合いに降りる。ほぼ源流に近い湿地、順路表示もあり、順路に沿って上流に向ってクリンソウのより大きな群生が展開する。

⑦鳥居堂跡

⑧クリンソウ自生地分岐

⑨クリンソウ自生地保護区
前後する登山者が多数留まって観賞、撮影している。地元の「守る会」の人(第1発見者だそうである)が状況を説明してくれた。6年前の6月2日、当時に比べて年々環境が変わり、生育状況は悪くなって来ている。人の増加、マツカゼソウの繁茂、気候変化‥。他にも丸山ダム、福泉寺跡界隈など20数箇所自生地が発見されている由。 

⑩クリンソウとの出会い

⑪五輪塔

⑫クリンソウを観察
クリンソウに覆いかぶさるようなヤブデマリを背景に集合写真撮影。

⑬全員集合
順路に沿って大岳寺跡方面へ再び尾根筋に向って登る。ここで御嶽への登山コースの続く尾根筋に大岳寺の謂れの説明板、1480年頃大峰の金峰山寺に襲われて破壊された由。.ここにも遺構として石垣が残っていた。

⑭群生するクリンソウ
 
⑮大岳寺跡(みたけじ)
ここで昼食、三橋氏は左足かかとアキレス腱不調で、自重して撤退を決意、木下さん同行してくださることになった。残りの3名で予定のコースを進むことにして、一旦分かれた。
「御嶽へ」
前進組は軽快に登頂(793mH)、展望を楽しみ、急坂を大たわに向って30分で下山、前半は随所にロープのある急坂、後半は木段下りできつかったようです。大たわからは車道をジャケツイバラの黄色の花、タニウツギのピンクを楽しみながら火打岩の駐車場に至る。

⑯御嶽山頂で(793m)

⑰大たわで
帰路は運転者野村さんのご好意で宝塚まで乗せてもらった。宝塚駅15:00着。

                    データ
クリンソウ(九輪草)、サクラソウ科サクラソウ属の多年草。山間地の、比較的湿潤な場所に生育し、時に群生する。
高さ50cmほどになり、日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型である。10-20cmほどの鋸歯を持つ葉のロゼットを作り、花季となる6-8月にその中心から花茎が伸びる。花は花茎を中心に円状につき、それが数段に重なる姿が仏閣の屋根にある「九輪」に似ていることから名前の由来となっている。御嶽周辺に17万本の自生が確認されている。
               兵庫県レッドデータランクA 
編集:平山

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