UP 2011.7.20 HRY
―宝塚市立光明小学校3年生環境体験学習支援―
生きものつながり探検(夏季編)
セミの一生についての学習
■日時:2011.7.19(火) 雨 9:00〜11:30 ■場所:光明小学校4階 多目的室 ■対象:光明小学校3年生 21名 1組 1〜6班 (清水三起子先生) ■スタッフ:MNC 16名 |
学習の目的
地域にある自然フィールドで、生き物のつながりや生活を理解する環境体験学習の第二回目として セミがどのようにして育ち、何を食べどのような一生を送るのか、実際に宝塚神社と平林寺に出かけセミを捕獲しながら、セミの様子を観察し、抜け殻などから種類もわかるようにする。又、夏休みの自由観察にもつなげたい。
スケジュール
8:30 光明小学校 4F 多目的室集合 9:00〜9:05 ごあいさつ 9:05〜9:35 セミの学習1(セミの種類) 講師:木村俊三さん 9:35〜9:50 セミの取り方、セミに触れてみる 9:50〜10:25 セミの学習2(セミの体と一生) 講師:木村俊三さん 10:35〜11:20 木登りセミ工作 講師:木下元子さん 11:20〜11:30 まとめ、終了 |
―はじめに―
梅雨明け後、日数がたつにつれて蝉の鳴き声もよく聞かれるようになり、宝塚神社での成果を大いに期待していましたが、台風の接近により、前日より雨。教材として木のぼりセミの工作を準備してスタートです。
授業始めのあいさつの後、子供たちがセミの一生を謳った詩を全員で暗唱してくれました。
今日の学習について、岡田専任幹事より、生き物つながりの2回目学習であること(前回は花と昆虫)、土の中にいるミミズはカエルに食べられ、カエルはヘビに食べられます。セミの学習と共に土の中にいるセミの幼虫、地上で暮らす成虫にはどんなつながりがあるか考えてみましょう。
授業始めのあいさつの後、子供たちがセミの一生を謳った詩を 全員で暗唱してくれました |
児童と岡田専任幹事とものしり博士達 「セミもつながっています」 |
―セミの学習1(セミの種類)―
木村博士のセミの種類と一生についての学習です
世界最大のセミはクロテイオウゼミ、最小はイワサキクサゼミ、この近辺ではクマゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミがいる。セミの抜け殻から同定する方法について説明。プリントがありましたが、それに加えてヒグラシは光沢がある、ツクツクボウシはおでこが目立つ等。
セミ捕りにいけませんでしたが
木村講師のお話でしっかり学習しました!
<PPTスライドから>
行けなかった宝塚神社 |
クマゼミなど6種類 鳴き声が流れます |
兵庫(=大阪)のセミ |
セミの抜け殻 |
―セミ捕り実演とセミに触れる―
セミの取り方は網の丸い部分を木の幹に添わせること、網をセミに当てたら、網をそっと下げること。付け加えてチョウの取り方も講習あり。休憩のとき、セミをみんなで触りました。女子も積極的で、触った後は満足そうでした。(授業の前に、生きているセミを校庭でゲットしておきました)
セミの捕まえ方を実演(矢野講師)
セミに触れてみる かわいいね!
―セミの学習2 (せみの体と一生)―
セミの体の仕組みを説明。眼が5つある(複眼2と単眼3)と知っている子供もいました。幼虫は7年地中で暮らすと言われていましたが、近年の研究によって、5,6年で羽化することが解ってきた。君たちも夏休みに自分でいろいろ調べてくださいとアピール続いて、セミの羽化のシーンです。時間を30倍に速めて映し出します。イナバウアーと叫んで歓声が上がり、終わるとアンコール、アンコールで、もう一度。しかし、校庭では羽化の途中で羽化に失敗したセミが発見されました。セミは300個くらい卵を産むが、成虫になるまで育つのは少ない。成虫になっても他の昆虫や鳥などにおそわれて命を落とします。
セミの体 眼はいくつありますか
セミの一生は5,6年ぐらい
雄が鳴くと雌がよってくる |
セミの産卵 |
羽化しました |
―木登りセミの工作―
眼を付けるとき、ボンドがうまく付かなくて苦労した子供もいましたが、ティッシュを入れて接着するようにアドヴァイスあり、全体としてはスムーズにできました。工作が完成し、ボンドが乾くのを待つ間、抜け殻でセミの同定をしました。又、オス、メスの区別もしました。その後、セミの標本で、セミの口も確認しました。
木登りするセミ
眼には木の実を使います
竹の子の皮の羽をつける |
裏に竹筒をハの字に取り付け |
たこ糸を通して出来上がり |
教材 (ほかに標本、工作材料)
まとめ
最後のまとめで、セミ学習を終わりました。セミ捕りはできなかったが、学習がしっかりできてよかったと思います。物知り博士の皆さんが、準備をしっかりして下さったのが良かったですね。
MNCスタッフの皆様へ
本日光明小学校3年生は宝塚神社への蝉取りでしたが、台風の接近のため、視聴覚教室での木村さんのセミの説明と、矢野さんの蝉取り,蝶の採り方、網の使い方、スタッフ全員で登るセミの工作と 急きょ内容を変更して行いました。工作クラブの皆さまのご協力で子供達は楽しめたと思います。
担任の先生と警報が出ないかと時間とにらめっこの授業でしたが、当初の計画より40分早く終わりました。(次の日20日は、大型の台風接近により警報が出ると学校が休校になり、夏休みに突入となりますので、1学期の成績通知表など1日早く渡す時間などが必要になるため) ハプニングにもスタッフの皆さん、すんなりご協力頂きさすがMNCの皆さんと感謝しております。(岡田)
後日、児童から有馬富士公園での生き物探検のお礼と感想文が送られてきました。ありがとうございました。
班分けと担当(MNCスタッフ16名) | |
1班 4名 黒田捷・軸屋 2班 4名 矢野・川井 3班 4名 永田・齊藤志 |
4班 4名 八尋 5班 3名 溝部・木下元 6班 3名 今西・青木 |
総括:岡田 指導:山田稔・木村・木下(元) 記録:平山 監督:坂本 |
取材:シニア自然大学校広報部 八木、伊賀上
文/軸屋、写真・編集/平山
企画:岡田、軸屋、木下(元)
武庫ネイチャークラブ