UP 2011.2.22 HRY
MNC2月例会
武田尾 冬の樹木観察会
 ■日時:2011.2.21(月) 晴
 ■集合:JR武田尾駅 10:00
 ■場所:武田尾駅周辺 武庫川渓谷
 ■内容:10:00〜14:30
       冬の樹木・冬芽観察
 ■参加:MNC 45名

 ■講師:児玉、大橋
観察ルート:
武庫川左岸@(武田尾駅〜武田尾橋)→武庫川右岸ABC(武田尾橋〜温泉橋〜河原(昼食)) →武庫川左岸DE(温泉橋〜廃線跡入口〜武田尾駅)
・JR武田尾付近の地層・地形
 武田尾付近の山地は「有馬層群」と言われる地層に属します。有馬層群は中生代白亜紀 (7,200万年〜7,500万年前)にはげしい火山の活動によって地表にふきだしたマグマや火山灰が固まって出来た地層であり、溶岩が固まった流紋岩や火山灰が火砕流等で変質した溶結凝灰岩から出来ています。なお、マグマが地下でそのまま固まったのが六甲山地をつくっている花こう岩です。岩盤を形成する鉱物(長石、石英、雲母等)の組成はほぼ同じですが、前者は非常に堅い岩盤を形成しており、後者は劣化し脆い岩盤となっていますがこれは岩石の結晶構造の差にあるといえます。
 なお、武田尾付近の地形は有馬層群で出来た山地の間を武庫川が流れ、侵食による深い渓谷を形成しています。両岸は堅い岩石で出来ており、処々に露岩がみられます。武庫川はこの山地が源流ではなく、三田盆地の田園部から流下しており、かなり広い川幅を持ち、河岸堆積層を形成しています。(児玉)
・植物相
 有馬層群特有の植生も見られます。ガンピ、フュザンショウ、ヨコグラノキ、アブラチャン、イタヤカエデ、クマノミズキヤマイバラ、カワラハンノキ、タチヤナギ、オニグルミ、ツルウメモドキ,ツルマサキミツバウツギ、ヒトツバハギ・・・・スミレモ等(児玉)
以下は大橋さんの記録です。
―観察風景―

武田尾駅前でミーティング

武庫川左岸で

武庫川右岸で

昼食タイム

集合 45名
本日は好天に恵まれ、新人歓迎会に次ぐ多数の参加者がありました。日当たりのいい武庫川左岸は春を感ずる暖かさでしたが、全く日差しのない右岸は川風も冷たく、季節が1ヶ月も遅れているような感じでした。冬の樹木の姿を充分観察できたことと思います。有馬層群ならではの植生、あるいは右岸左岸での植生の違いを感ずることができたでしょうか。講師をつとめていただいた児玉さん、大橋さんに感謝いたします。ありがとうございました。
《番外》
観察会の時間外に、ヤマセミとオシドリを観察、青山さんが撮影に成功しました。

ヤマセミ

オシドリ
資料/児玉・大橋、写真/青山・大橋・平山、編集/平山
担当 児玉、 大橋

武庫ネイチャークラブ

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