UP2009.10.10 HRY

―野外環境体験学習―

宝塚自然の家での生き物たんけん」
■日時:2009.10.9(金) 9:00〜14:15
■天気:晴れ
■場所:宝塚自然の家
■対象:宝塚市立末広小学校3年生47名
     2組 1〜4班 23名 (小林 先生)
     1組 4〜6班 24名 (鶴田 先生)
■スタッフ:MNC18名

宝塚自然の家で
末広小学校では、本年度も3年生の教科として、生き物のつながりを見つけてこそ、人も自然もお互いに支え合い、生かされていることを学習する事が定められました。そこで春、夏、秋、冬の生き物を観察し、生き物とのふれあいを通して、互いにつながりをもっていることを学びましょうと、MNCは6月の有馬富士公園、7月のセミの生態学習に続き、第3回目の秋は「宝塚市自然の家」で「生き物たんけん」の学習をサポートしました。

スケジュール

08:45〜09:00 MNC現地着、ミーティング
09:05〜09:10 児童到着、挨拶、班分け、予定説明
09:10〜09:15 ギフチョウのお話
09:30〜10:10 歴史民族資料館見学
10:10〜11:20 生き物たんけん
11:20〜11:45 捕まえた生き物同定(バーベキュー場)
11:45〜12:30 お弁当(バーベキュー場)
12:45〜13:00 自然の家→辰家農園へ移動
13:10〜14:15 芋ほり体験、まとめ

ギフチョウのお話 9:05〜9:15

台風一過、快晴に恵まれての宝塚自然の家での生き物たんけん・自然観察です。昨日の台風で、園内が荒れているところもあるから注意してくださいと管理人さんのご忠告です。道端にはたくさんのドングリが散乱し、蜂の巣、鳥(めじろ)の巣まで落ちていて、思わぬ自然観察となりました。
生き物たんけんに先立って、自然の家にあるギフチョウの観察と歴史民族資料館の古民家を見学しました。ギフチョウは、春一番に飛び出し、その華麗な姿から「春の女神」と呼ばれています。卵からかえった幼虫は、ヒメカンアオイなどカンアオイ類の葉を食べて成長し、夏にはさなぎとなって長い冬を越し、春に蝶となって飛び出します。今の時期は、鉢の内側にたくさんのさなぎが付いています。アリなどに食べられないように鉢をストッキングで覆います。パネル写真でギフチョウの一生を紹介しました。黒田展弘さん(シ14)のお話の概要はこちらです。

ギフチョウのお話

鉢の中のサナギ

ギフチョウの飼育ケージ

歴史民族資料館見学 9:30〜10:10

江戸時代中期に建てられた西谷の農家を移築・復元した資料館です。 茅葺きの3間取り妻入りで、兵庫県の指定文化財になっています。土間や座敷には、かまどや脱穀機、精米機、はた織り機などが置かれ、昔の農家の生活について勉強しました。

2組 中尾さん(シ15)の説明

1組 詠田さん(シ14)の説明

えんげ

いろりやはたおり器具

かまどとせいろう

生き物たんけん 10:10〜11:20

宝塚自然の家は、昆虫、植物、野鳥など自然の豊富な所です。 8名ずつ6つの班に分かれて、MNCスタッフとともに、手に手に網と虫かごを持って敷地内の生き物探しに出発。ナツハゼの実を採って味わってみたり、草むらでトンボ、チョウ、バッタを追いかけ、土管の下の虫を探し、水辺ではカエルやサワガニを捕まえました。アリジゴクでは、ウスバカゲロウの幼虫がアリを捕まえる瞬間を観察した班もありました。

ナツハゼの実をとって食べてみる

アリジゴクを覗く

虫かごには昆虫が一杯

各班集合


2組 1班

2組 2班

2組 3班

1組 4班

1組 5班

1組 6班
出会った生き物
バーベキュー場 11:20〜11:45
お昼前のひと時、バーべキュー場で、各班の捕まえた生き物を同定する。何があったでしょうか。観たり捕まえた生き物は、私の観察では下記のようなものでした。生き物の少ない時期でしたが虫かごにはたくさんの昆虫が入っていました。

ショウリョウバッタ

アキアカネ

トカゲ

アリジゴク

オニヤンマ

カマキリ

クサキリ

トノサマガエル

エンマコオロギ

ブルーベリー(ナツハゼ)
1.トノサマガエル 5.トノサマバッタ 9.エンマコオロギ 13.アキアカネ
2.サワガニ 6.イナゴ 10.キチョウ 14.オニヤンマ
3.オンブバッタ 7.クサキリ 11.モンキチョウ 15.トカゲ
4.ショウリョウバッタ 8.カマキリ 12.アサギマダラ 16.ウスバカゲロウ(幼虫)
最後にアサギマダラを放してあげます。このチョウは遠く台湾や沖縄から海をわたってくることで知られています。無事にかえれるといいですね。午後は多目的広場で、捕まえた生き物を虫かごから自然に帰してあげました。バイバイ、また来年会いましょう。

虫かごの生き物を同定する

アサギマダラを放す

芋ほり体験
辰家農園 13:10〜14:15

自然の家から車で5分の辰家農園へ移動。MNCスタッフも含め、芋ほり体験します。農園のおばさんのお話しのあと、一人2株あてのサツマイモをスコップで掘っていきます。大きいの、小さいの、つながったものなどご覧のような収穫に大喜び。

辰家農園の芋畑(後列が末広小)

一人2株

本日の大物賞

芋ほりを終えて
本日の学習を終えて、学校では見られないたくさんの生き物との出会いがありました。また楽しい芋ほりでお父さんやお母さんにお土産もできました。次は冬に武庫川の鳥の観察で会いましょう。風邪を引かないよう元気で待っててください。(了)

MNCスタッフ

       <スタッフ>

  班      MNC担当
 2組 1班  廣渡、村上、宇陀
     2班  黒田展、中尾
     3班  星野、木下晃、伊藤
 1組 4班  山田稔、坂本、詠田
     5班  桑原、坪田
     6班  今西、斧村、菅

 総括:青木
 記録:平山

 準備:ギフチョウパネル(黒田)、班旗(青木)
     スピーカー(平山)、車提供
写真・編集 平山

武庫ネイチャークラブ


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