UP2008.10.4 HRY

―自然環境体験学習―

宝塚自然の家での「生き物のつながりたんけん」
■日時:2008.10.3(金) 9:00〜14:30
■天気:晴れ
■場所:宝塚自然の家
■対象:宝塚市立末広小学校3年生48名
     1組 1〜3班 24名 (秦 先生)
     2組 4〜6班 24名 (西村先生)
■スタッフ:MNC22名
       シニア自然大学広報部1名(MNC活動取材)
末広小学校では、本年度も3年生の教科として、生き物のつながりを見つけてこそ、人も自然もお互いに支え合い、生かされていることを学習する事が定められました。そこで春、夏、秋、冬の生き物を観察し、生き物とのふれあいを通して、互いにつながりをもっていることを学びましょうと、MNCは6月の有馬富士公園、7月の伊和志津神社の野外学習に続き、第3回目の秋は「宝塚市自然の家」で「生き物つながりたんけん」の学習をサポートしました。

スケジュール

08:40〜09:00 MNC現地着、ミーティング
09:05〜09:10 児童到着、挨拶、班分け、予定説明
09:10〜09:20 ギフチョウ・キイロスズメバチの巣の観察
09:25〜09:40 歴史民族資料館見学
09:45〜11:00 自然の家の生き物探検
11:10〜11:45 観察した生き物の説明・生き物つながり学習(PPT)(屋内活動場)
11:45〜12:30 お弁当(アカシア広場)
12:45〜13:00 自然の家→辰家農園へ移動
13:10〜14:30 芋ほり体験、まとめ

ギフチョウ・キイロスズメバチの巣の観察 9:10〜9:20

生き物探検に先立って、自然の家にあるギフチョウの観察と歴史民族資料館の古民家を見学しました。ギフチョウは、春一番に飛び出し、その華麗な姿から「春の女神」と呼ばれています。卵からかえった幼虫は、ヒメカンアオイなどカンアオイ類の葉を食べて成長し、夏にはさなぎとなって長い冬を越し、春に蝶となって飛び出します。今の時期は、鉢の内側にたくさんのさなぎが付いています。アリなどに食べられないように鉢をストッキングで覆っています。パネル写真でギフチョウの一生を紹介しました。建物の天井には大きなキイロスズメバチの巣がありました。

鉢の内側にギフチョウのさなぎ(シ14黒田さん)

ギフチョウの飼育ケージ

歴史民族資料館見学 9:25〜9:40

江戸時代中期に建てられた西谷の農家を移築・復元した資料館です。 茅葺きの3間取り妻入りで、兵庫県の指定文化財になっています。土間や座敷には、かまどや脱穀機、精米機、はた織り機などが置かれ、昔の農家の生活について勉強しました。

1組 村上さん(シ14)の説明

2組 斧村さん(シ14)の説明

いろり

お米選別機

かまどとせいろう

生き物探検 9:45〜11:00

宝塚自然の家は、昆虫、植物、野鳥など自然の豊富な所です。 8名ずつ6つの班に分かれて、MNCスタッフとともに、手に手に網と虫かごを持って敷地内の生き物探しに出発。トンボ、チョウ、バッタを追いかけ、草むらや石の下の虫を探し、また目を閉じて森の音にじっと耳を澄ませてみます。

多目的広場付近

ヌルデの虫こぶ

トンボを観察

どんな生き物に出会ったでしょう


ショウリョウバッタ

アキアカネ

トカゲ

スズメガの幼虫

シマヘビのぬけがら

カマキリ

アリジゴク

トノサマガエル

エンマコオロギ

クサキリ

各班集合


1組 1班

1組 2班

1組 3班

2組 4班

2組 5班

2組 6班

観察した生き物の説明・ 生き物つながり学習
屋内活動場 11:10〜11:45

生物どうしの関わり、虫と植物など他の生物との関わりを調べ、生き物同士が食べたりすみかにしたりして関わりながら生きていることを勉強します。

さあどんな生き物を見つけましたか(村瀬さん)

1組3班長さんの発表

2組5班長さんの発表
児童が採集した生き物をルーぺなどで観察します。どんな生き物がいたでしょうか。各班に聞いてみました。アキアカネ、トノサマガエル、カマキリ、エンマコオロギ、クモ、ショウリョウバッタ、オンブバッタ、トカゲ・・・・。校庭では見られない多くの生き物との出会いがありました。

生き物のつながり探検 地球上で一番強いものは?(青木会長)

PPT画像から抜粋

PPTを使って、地球上で一番強い生き物は何か?学校や身の回りで見ることができる強い生き物は何?カラス?トンビ?と投げかけ、また強い生き物は何を食べ、また食べられる生き物は何を食べて生きているのか、カエルや蝶、トンボは?木の実や植物を食べている生き物は?
生き物は色々な生き物を食べていますが、中心になるのは森や、草木の植物です。これを育む「太陽の光、水、土」も本当に大切ですね。自然の家で見たり、聞いたり、採集した生き物でピラミッドをつくってみよう。

全員集合 自然の家玄関で


3年1組

3年2組

芋ほり体験
辰家農園 13:10〜14:30

自然の家から車で5分の辰家農園へ移動。MNCスタッフも含め、芋ほり体験します。農園のおばさんのお話しのあと、一人2株あてのサツマイモをスコップで掘っていきます。大きいの、小さいの、つながったものなどご覧のような収穫に大喜び。

辰家農園の芋畑

一人2株

本日の大物賞

芋ほりを終えて副班長さんの発表
本日の学習を終えて、各班の副班長さんから感想の発表です。学校では見られないたくさんの生き物との出会いがありました。また楽しい芋ほりでお父さんやお母さんにお土産もできました。食べたり食べられたり、生き物のつながりが理解できたかな。どんなピラミッドができるか楽しみです。

後日児童の皆さんからお礼の文集をいただきました。

◇さいしょ、わらぶきの家を見たときはビックリしました。かまどやだっこくきがあって、カキもとれてたのしかった。◇バッタやカマキリやコオロギのことおしえてくれてありがとう。◇渋ガキをおうちにかざり、バッタがたくさんとれてうれしかった。◇ヘビのぬけがらがいちばんびっくりした。◇バッタやコオロギをはじめてさわった、キイロスズメバチの巣をみせててくれてありがとう。◇一番おどろいたのは一万円さつは木からできるってことでした。◇生き物ピラミッドをみて、どんな虫がどんな虫を食べているのかよく分かりました。それとクモはこん虫じゃないことがはじめてわかりました。(以上抜粋)

MNCスタッフ

       <スタッフ>

  班と生徒数   MNC担当
  1班 8名   坪田、山田(稔)、黒田(展)
  2班 8名   坂本、八尋、矢野、小童
  3班 8名   村瀬、大橋、村上
  4班 8名   松田、加藤、斧村
  5班 8名   廣渡、今西、木下、飯盛
  6班 8名   宮川、鷲谷、詠田

 総括:青木
 記録:平山
 取材:大久保(シニア広報部)

 準備:PC、PPT、プロジェクタ (平山)
     
     ギフチョウパネル(黒田)
写真・編集 平山

武庫ネイチャークラブ


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