UP 2008.9.20 HRY
MNC9月例会

但馬高原自然観察ツアー

但馬地区の自然、木の文化、森林動物研究センター

■日時:平成20年(2008)9月18日(木) 天気 曇一時雨
      8:30阪急宝塚駅 〜 18:30帰着
■行先:但馬高原植物園、木の殿堂、猿尾滝、森林動物研究センター
■交通:兵庫県民バス
■参加者:武庫ネイチャークラブ・シニア自然大学高等科 39名
◇行程:宝塚駅8:30〜中国自動車道〜舞鶴若狭自動車道〜北近畿豊岡道〜道の駅但馬のまほろば、道の駅ハチ北〜但馬植物園11:15〜13:30〜木の殿堂13:35〜14:15〜猿尾滝14:20〜15:00〜森林動物研究センター16:10〜17:15〜宝塚駅18:30着
台風接近で天候が心配されましたが、幸いほどよい曇り空の元にバスツアー例会として、但馬高原植物園、木の殿堂、猿尾滝、森林動物研究センターの四箇所を訪ね、自然を楽しみ、木の文化にふれ、人と動物の共存などについても学ぶことが出来ました。今回は、特別参加願った長谷川太一さんから、植物、動物など多く面についての詳しい説明、ガイドを頂き大変有意義な観察が出来厚く御礼を申し上げます。また武庫ネイチャークラブ(MNC)と高等科と合同の例会で有益な交流も出来、幸いであったと思います。

但馬高原植物園オーバーラントガルテン
11:15〜13:30 

豊かな植生と湧水に恵まれた瀞川平一帯は、氷ノ山後山那岐山国定公園に指定され、兵庫県観光百選の第1位にも選ばれている素晴しい高原です。当園は、日量5,000tの湧水と樹齢1,000年以上の大カツラの保護をテーマに開園された植物園です。この植物園の特徴は、特に南の地方の植物の北限、北の地方の植物の南限、高山植物の低限、低地植物の高限、しかも湿地が多いという日本でも有数の植生豊かな地域の中にある自然植物園となっています。園内には樹木、草花の自生植物約1,000種類と、それに類する300種類ほどの植物を見ることができます。

植物園オーバーラントガルテン

大カツラと千年水

―観察路にて―


植物園入口

園内観察路

マツムシソウを観る
大カツラまでは女性職員の案内で、また園内の樹木や草花は長谷川さんに案内いただきました。名水百選「かつらの千年水」の水源と樹齢1千年の大カツラは見応えがありました。

―出会い(私のメモ帳から)―


ハギ

ギンミズヒキ

ミズヒキ(群生)

ヨメナ

フシグロセンノウ

ツリフネソウ

キキョウ

キブシ(実)

オタカラコウ

アケボノソウ

ハナトラノオ

イタドリ

ツチアケビ

サラシナショウマ

フジバカマ

キレンゲショウマ

ギンリョウソウモドキ

オトコヨウゾメ

マツムシソウ

ワレモコウ

オミナエシ

オトコエシ

ノリウツギ

ツリガネニンジン

マムシグサ

ツルリンドウ

コバノガマズミ

カリガネソウ

白花ホトトギス

ヤマジノホトトギス(猿尾滝で)

兵庫県 木の殿堂
13:35〜14:15

木の殿堂は、ここ但馬・瀞川平の緑豊かな地に、日本の自然と文化の象徴ともいえる「森と海と太陽」をテーマとして建設されました。内部は日本の木造建築を代表する柱・梁で構成され、柱が高く垂直方向に伸びる空間は太陽の光を受けて成長する森の生命力を表現。さらに、建物の中心には生命の源である水をたたえた大きな池が配置され、その上方には青い空を背景に輝く太陽を仰ぎ見ることができるように設計されています。ここは、日本文化の原点である森や木のすばらしさを、さまざまな視点でとらえ紹介する自然学習施設。自然とふれあう数々の体験プログラムなども実施しています。

高い木の柱・梁で成長する森の生命力を表現

工作室から中央の噴水池を見る

世界の木工玩具展示

猿尾滝
14:20〜15:00

矢田川の支流で、妙見山(1,139m)を源とする湯舟川支流の作山川流域にある。猿尾滝ひん岩脈で形成された岩肌を上下2段に分かれて落下する。なお、それぞれの落差は上段39m、下段21mである。その名の由来は下段の流れが猿の尾に似ていることから名付けられたと言われる。周囲の原生林はブナ、モミジ、サクラ、ケヤキなどの落葉樹が多く秋には紅葉の名所となります。

日本の滝100選

猿尾滝 2段で高さ60m

兵庫県森林動物研究センター
16:10〜17:15

青垣ICから5分。「人」と「野生動物」、「森林などの自然環境」の共存を目指し、科学的・計画的な野生動物の保護管理に取り組んでいる研究施設です。「人と野生動物の軋轢の現状と保全管理について」というタイトルで、横山真弓先生の研究報告をお聴きしました。
兵庫県では野生動物による農林業被害が急増しています。その順位は@シカ Aイノシシ Bアライグマ Cヌートリア Dサル Eクマで被害総額は8億円に上り、その半分をシカが占めているそうです。人と共存するためには個体数を適正管理する必要がある。しかし適正個体数とは?等等多くの課題に取り組んでいることが分かりました。

横山先生(左)を紹介する長谷川さん

兵庫県森林動物研究センター

エントランス

鹿肉ソーセージ(道の駅ハチ北で¥300)
鹿肉の有効活用ということで、近くの道の駅では鹿肉ソーセージの限定販売を、青垣町の宿泊施設「わらびの里」では「シカくい鍋」と銘打って、地元鹿肉を使用した四角い鹿鍋や弁当を売り出しているそうです。

記念写真 但馬高原植物園 和池の大カツラにて

撮影・編集 平山

武庫ネイチャークラブ

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