UP 2008.4.24 HRY
立合新田の自然観察
■日時:H20(2008)年4月21日(月) 晴れ
■集合:宝塚駅 阪急田園バス乗場 9:50
■場所:宝塚市 立合新田
■参加者:MNC 33名
ルート:宝塚駅10:05―(阪急田園バス)―十万辻10:20・・・長尾山荘(12:20〜昼食〜13:00)・・・立合新田(13:30〜13:50)・・・大岩稲荷14:30・・・廃線跡(14:55〜15:20)・・・武田尾駅15:30―宝塚駅15:50
Route Mapはここ
立合新田は大峰山の北麓の谷、十万辻から武田尾に至る林道の最も奥地にある。宝塚の秘境ともいわれ、3軒ほどの人家があるだけの山里である。今日は、新人を迎えて今年初めての例会で、沿道の観察会を行う。初めてのコースで参加者も多い。

宝塚駅から波豆行き阪急田園バスで十万辻下車(標高340m)。大宝塚ゴルフ場正門横でストレッチ体操後、村瀬さん、岡田さん、山田(稔)さんをリーダーとする3班に分かれて出発。

大峰山を正面に

ゴルフ場フェンス沿いの道で観察
快晴・無風で汗ばむ陽気の中、新緑の大峰山を正面に、ゴルフ場横の舗装道路を進む。フェンス沿いには、造成時に植えられたものか、クロマツやオオバヤシャブシが多い。ハンノキがあるが、ヤシャブシと間違いやすいから要注意だ。道端には、オオイヌノフグリ、カラスノエンドウ、ハコベ、スミレ、セイヨウタンポポなどが。フェンスにからんでいるのはサルトリイバラ、ミツバアケビ。皆さんノートを片手に、熱心にメモをとる。

林道が始まる

ドングリに感動

ドングリの実生
ゴルフ場を過ぎると林道が始まる。大峰山と検見山に挟まれた谷を緩やかに下る。スギ、ヒノキ、リョウブの林の陰には、クロモジ、モチツツジ、ヤブムラサキ、コバノガマズミなどが。左手から始まる清流は新田川で、宝塚市の上水として取水されている。

長尾山荘で昼食

樹林の続く林道
観察に熱心のあまり、2km足らずの道に2時間を要す。まだ1/3行程の長尾山荘で昼飯とする。廃屋と思っていたが、住人がおられるようで、庭を開放していただいて助かる。流れの縁にヒメカンアオイ、ショウジョウバカマを見つける。

立合新田でヒメハギを囲む

立合新田の風景
谷が開け、空が明るくなった。棚田の広がる立合新田に入る。標高230m、宝塚の秘境と聞いていたが、意外にも明るく、こぎれいな瓦屋根の民家が3軒ほどある。あぜ道にはカンサイタンポポが咲き乱れている。取り囲んで観ているのはヒメハギのようである。

集合写真(立合新田)
林道はここまで。急坂の峠を越えてR327号に降り立つ。山道でフデリンドウを見つける。大岩稲荷で一休み、僧川に沿って車道を武田尾へ下る。

峠の急坂を下る

大岩稲荷のヤブツバキ
オオシマザクラの残る廃線跡で本日のまとめを行う。蝶や野鳥も。皆さんノートに書き留めた植物はいくつになったでしょうか。
廃線跡広場オオシマザクラの下でまとめ

木下(元)さんのノートを拝見させていただきました。
<咲いていた草花>
1.タネツケバナ 2.ヒメハギ 3.シハイスミレ 4.ツボスミレ(白 薄紫) 5.タチツボスミレ 6.ギンリョウソウ 7.カスマグサ 8.スズメノエンドウ
9.カラスノエンドウ 10.トリガタハンショウヅル 11.ニガナ 12.ジシバリ 13.キランソウ 14.ムラサキサギゴケ 15.ウマノアシガタ 16.ヘビイチゴ
17.オオヘビイチゴ 18.ヒメウズ 19.キュウリグサ 20.ショウジョウバカマ 21.ヒメカンアオイ 22.クサボケ 23.カンサイタンポポ 24.ハナイバナ
25.ツボミオオバコ 26.ホウチャクソウ 27.ミヤマハコベ 28.カキドオシ 29.ヤマルリソウ 30.フデリンドウ
<咲いていた木本>
1.オオバヤシャブシ 2.ヒメヤシャブシ 3.クロマツ 4.ハンノキ 5.サルトリイバラ 6.スノキ 7.クロモジ 8.ノイチゴ
9.クサイチゴ 10.ナガバモミジイチゴ 11.コバノガマズミ 12.コナラ 13.ヤマウグイスカグラ 14.ウグイスカグラ 15.ヒイラギナンテン 16.ナシ
17.キブシ 18.カヤの仲間 19.ミツバアケビ 20.アケビ 21.アブラチャン
筆者のカメラに収まった花

ヒメオドリコソウ

カラスノエンドウ

セイヨウタンポポ

カンサイタンポポ

オオイヌノフグリ

ヤマハコベ

トリガタハンショウヅル

ヒメハギ

キランソウ

フデリンドウ

スミレ

ミツバアケビ

アケビ

アセビ

オオシマザクラ
武庫ネイチャークラブ
写真・編集 平山

MNCトップに戻る     ◇次のページへ

inserted by FC2 system