2007.3.21 HRY
淡路 成ヶ島
〜自然観察と環境問題〜
 ■日時:2006.11.20(月) くもり
 ■場所:淡路島 由良・成ヶ島
 ■参加:26名
 ■交通:エコツーリズムバス
<ルート>
 
 宝塚駅0800→淡路SA(休)→洲本IC→由良1005→成ヶ島(1020〜1400) →由良1410→洲本1430→たこせん(休)→津名IC1540→宝塚駅1700
国立公園「成ヶ島」は大阪湾の入口のある小さな島ですが、植生は豊かで、希少種を含む多くの海浜植物が自生しています。とりわけ壮観なのは、7月半ばに一斉に黄色い花をつける「ハマボウ」です。塩沼地に生育するハマボウの群落は、温帯のマングローブといわれています。しかし、一方でこの島はゴミの島なのです。島に渡ると、海岸に膨大な量のゴミが打ち上げられています。そのほとんどは、大阪、神戸、瀬戸内、四国方面から漂着した生活ゴミです。島の豊かな自然が環境汚染に晒されています。


観察ガイドは村瀬さん

由良港から渡し船で成ヶ島へ

淡路橋立
天橋立はご存知と思いますが、淡路橋立もあります。洲本から南に数キロ、由良港の沖合いに浮かぶ、というよりも昔は陸続きであった30haの小さな島です。渡し舟で島に渡り、成山から見下ろすと、砂州が由良港を守るように伸びていて、その景観はさしずめプチ天橋立といったところでしょうか。

ハマボウ群生地

ハマボウの樹幹

ハマコウの実は鎮静剤
ここは、希少種を含む海浜動植物が生息・自生する自然の宝庫です。ハマボウのほかハマユウ、ハマゴウ、ハマヒルガオ、ハマアツナなどハマの名前がつく植物が多いことです。海岸動物でいえば、森に棲むアカテガニの海岸での一斉産卵、アカウミガメの産卵でも有名です。

紅葉のハママツナ

海辺で

アカテガニ
島に渡って驚くことは、海岸の波打ち際に何層にも渡って膨大な量の廃棄物があることです。大阪湾の入口にあることから、大阪、神戸、瀬戸内方面のゴミが流れ着くのだそうです。そのほとんどはペットボトル、飲料カン、ビン、食品トレイ、ポリ袋などの生活ゴミで、地元のボランティアの手で、10日ごとに海岸清掃をしているものの、追いつかないとのことです。

海岸線

漂着ゴミ

ゴルフボール
ボランティアガイドさんから見せていただいたのは流れ着いたたくさんのゴルフボールでした。ボールに書かれた練習場のマークからその場所を特定できます。宝塚水上ゴルフのボールがあることに驚きました。豊かな自然の一方で、環境を破壊していく人間の身勝手さを考えさせる一日でした。

成山から淡路橋立と紀淡海峡を望む(前列右端現地ガイド氏)

本日の企画・案内は村瀬さん、今西さんでした。ありがとうございました。

*2015.11.10 読売新聞記事

写真・編集 平山

武庫ネイチャークラブ


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